ピーマン

特徴

 原産は中南米の熱帯地方で、からい「とうがらし」と同じ仲間ですがからみがなく、ふっくらとした形をしています。全国で栽培さいばいされていますが、茨城県いばらぎけん宮崎県みやざきけんで全国の生産量の約半分が生産されています。

 あまみが強く肉厚にくあつでジューシーな「パプリカ」は、韓国かんこく、オランダ、ニュージーランドからたくさん輸入ゆにゅうされています。

 
地域との関係

 山に囲まれて、3時ごろになると日陰ひかげになってしまうような場所が栽培さいばいてきしていて、佐用町さようちょうでたくさん栽培さいばいされています。日本で最初にからくない「ピーマン」の品種改良を成功させたのは佐用町さようちょう石井いしいかま谷亀だにひさしさんで、昭和30年ごろのことでした。「石井いしいみどり」という登録名です。県内では、播磨はりま地方以外に、但馬たじま丹波たんば、淡路地域でも多くを栽培さいばいしています。

 
生産者の工夫、ねがいや思い

 佐用町さようちょうでは平成17年から、においが少ない、果肉があつい、あまい、種が少ない、歯ごたえがあるなどの利点が多く、長さ13㎝~20㎝、重さは100g以上にもなる「ジャンボピーマン(とんがりパワー)」の栽培さいばいを始めています。調理しやすく、苦手にがてな人でも食べやすいからです。さらに、農薬などの使用をひかえた「ひょうご安心ブランド」にしています。

 
学びのひろがり

 苦手なピーマンでも、学級園で栽培することで、おいしく食べることができます。ユニークな形状をしているので、輪切りにしてスタンピングあそびに活用するとおもしろいです。

 
給食にも登場!

じゃこピーマン・・・兵庫県産のちりめんじゃこといたし、しゃきしゃきした食感でごはんがすすむ1品です。

◆材料(6人分)

ピーマン 1ふくろ
ちりめんじゃこ 大さじ2
さとう 小さじ2
うすくちしょうゆ 小さじ1
いため油 少々

◆調理手順
①ピーマンは千切りにしておく。
②ちりめんじゃこを炒め、①を加えてさらに炒め調味する。

栄養士
 
給食一口メモ

 ピーマンには、血圧けつあつが高くなるのをおさえる効果こうかがあるといわれる「カリウム」や、かぜ予防よぼう美容びよう効果こうかが期待できる「ビタミンC」が多くふくまれています。またβカロテンも多くふくまれていて、免疫めんえき力アップなどに効果こうかが期待できます。とくに赤ピーマンはβカロテンの量が緑ピーマンの2倍以上あり、造血ぞうけつ作用のある葉酸ようさんも多くふくまれています。お店で売っている緑のピーマンはよくじゅくしていないわかいもので、熟すと赤くあまくなります。