なし

特徴

 なしは、バラ科ナシぞくの植物、果実のことです。主なものとして、和なし(日本なし)、中国なし、洋なし(西洋なし)の3つがあり、食用として世界中で栽培さいばいされています。果肉は白色であまく、果じゅうが多く、しゃりしゃりとしたどく特の食感があります。

 なしは沖縄おきなわ県以外、全国で栽培さいばいされ出荷されています。なしをたくさん作っているのは千葉県、茨城いばらき県、福島県となっています。

 
地域との関係

 但馬たじまいきのなしは海岸に近い所で作っているので、日本海のしお風と夏の強いしお風を浴びて、特にあまく、水分もたっぷりとふくんで、おいしいなしと言われています。

 また、山のしゃ面を利用し、水はけのよい土地によってあまいなしができます。

 県内では、神戸市や丹波地方でも作られています。

 
生産者の工夫、ねがいや思い

 なしは、ひとつひとつ人工交配(品種改良を目的として、人的に受粉)を行っていきます。きちんと交配できなければなしができないので、全ての作業を精魂せいこんめて行っています。ひとつひとつのなしに願いをめて、おいしいなしになるように作っています。

 
学びのひろがり

 なしの原産は、中国といわれています。日本で栽培さいばいされる果物の中でも歴史が古く、弥生やよい時代にはすでに食べられていたようです。食べ物の歴史について学ぶことができます。「豊水ほうすい」や「幸水」、「二十世紀」など色々な名前のなしが出回っています。気候や条件じょうけんに合わせた品種改良について学ぶことができます。

 
給食にも登場!

なしジャム・・・パンにつけても、デザートにしてもおいしいです。

◆材料

なし 1こ
さとう 80g
レモンじゅう 大さじ1

◆調理手順
①なしをいちょう切りし、鍋に入れて砂糖をまぶす。
②水が出てきたら、①を火にかける。
③好みの固さになるまで煮詰め、火を止めてレモン果汁を混ぜる。

栄養士
 
給食一口メモ

 なしの名前の由来は、しんのところがっぱいので「中酸なかす」とばれていたのが「なし」と変わっていたそうです。

 日本で栽培さいばいされているなしは、大きく赤なし、青なし、の2つに分けられます。他にも西洋なし、中国なしなども栽培されています。様々な種類のなしを交配し品種ひんしゅ改良かいりょうが行われています。

 日本で栽培されている果物の中でも歴史が古く、弥生時代にはすでに食べられていたそうです。