みかん

特徴

 冬になれば「こたつの上にみかん」というくらい日本人にとっては身近な果物です。一般いっぱんに「みかん」とぶ場合は、温州うんしゅうみかんのことを指します。

 日本国内のみかん栽培さいばいは和歌山県、愛媛えひめ県、静岡県がさかんです。

 
地域との関係

 兵庫県では、淡路あわじしまや赤穂市でみかん栽培さいばいがさかんです。

 兵庫県の南部に位置する淡路あわじしまは、年間を通して温暖おんだんな気候で日照時間が長く、みかん栽培さいばいてきしています。秋になると、たくさんの人が「みかんり」にみかん農園をおとずれ、しゅんの味を楽しみます。淡路あわじしまのみかんは、温暖おんだんな気候を利用して栽培さいばいされ、ジューシーであまくおいしいと人気があります。

 
生産者の工夫、ねがいや思い

 みかん栽培さいばいには、表年とうら年があります。表年というのはたくさんみかんが実る年のことで、うら年はぎゃくに実りが少ない年のことを意味しています。

 生産者は、同じくらいに収穫しゅうかくできるように摘果てっか(よい大きさで味の良い実を育てるために実を間引まびくこと)をします。また、みかんの木は害虫がいちゅうがつきやすいので、害虫がいちゅう駆除くじょも大切な仕事です。お客さんによろこんでもらえるように、きずのないあまくておいしいみかんになるよう努力しています。

 
学びのひろがり

 みかんのしぼりじるであぶり出しができます。これは果実のしるに熱を加えてあぶることで成分に酸化さんかを起こし見えなかった文字や絵を表示させるもので、化学変化のおもしろさを味わうことができます。また、夏みかんやぽんかん、いよかん、はっさくなど、みかんの仲間を調べることで、かんきつ類にはたくさんの種類があり、その特徴などを学習することができます。

 
給食にも登場!

デザート・・・デコポン、いよかん、はっさく、あまなつなどもおいしいです。

栄養士
 
給食一口メモ

 温州うんしゅうみかんは、日本生まれといわれているかんきつ類です。400年ほど前に、中国から鹿児島かごしま県に伝わったかんきつの種からぐうぜん発生したと考えられています。栄養えいよう的にはビタミンCが豊富ほうふなので、はだあれやかぜ予防よぼう効果的こうかてきです。また、果肉のふくろ(じょうのうまく)にはべんぴ改善かいぜんの作用があるペクチンも多くふくまれています。