キャベツ

特徴

 季節によって、ちがう品種のものが栽培さいばいされ、1年中出荷されています。明治時代になって広まり、今では「じゃがいも」「だいこん」に続いて生産量の多い野菜になっています。現在げんざいでは、群馬ぐんま県や愛知県、千葉県などで多く生産されています。

 
地域との関係

 兵庫県は日本有数のキャベツの産地で、中でも淡路あわじや、阪神はんしん播磨はりま但馬たじま地域ちいきが有名です。

 明石市や稲美いなみ町は、瀬戸内海せとないかいに面した温暖おんだんな気候を生かした近郊きんこう農業がさかんな地域です。朝収穫しゅうかくしたキャベツを、新鮮しんせんなうちに食卓しょくたくせることができるのが、大都市に近い神戸市や明石市の農家の強みです。

 明石市のキャベツは、神戸市、南あわじ市に続き兵庫県第3位の生産量をほこります。糖度とうどが高く、キャベツのあまさがわかるものを栽培さいばいしています。

昔は「かんらん」とばれていました。

原産は大西洋・地中海沿岸えんがんといった瀬戸内せとうち地域ちいきによくた気候の地域ちいきです。古代ギリシア・ローマ時代にすでに栽培さいばいされていたといわれています。

 
生産者の工夫、ねがいや思い

 神戸市や明石市では、季節に合わせて品種を変えており、1年中生産できるように工夫しています。おいしくて安全なキャベツを、安定した価格かかく供給きょうきゅうできるようにがんばっています。

 また、消費者のニーズにあった品種や作物の生産を進めたり、ブランド化を目指したりしています。直売所におろしたりもしています。

 しかし、近年豊作ほうさくの年が続き、出回る量が多くなると利益りえきが出なくてこまってしまいます。農業に従事じゅうじする人がってきていることも、なやみの1つです。

 
学びのひろがり

 1年中出回っており、生でもゆでてもいためてもおいしく食べられる野菜なので、調理実習の食材として取り上げることができます。また、ゆでるとかさがるため、調理方法で野菜がたくさんとれることに気づくことができます。近郊きんこう農業や、促成そくせい栽培さいばいの学習など農業について学ぶことができます。

 
給食にも登場!

ツナサラダ・・・キャベツのあまみとツナのうまみが、とてもおいしいサラダです。

◆材料(4人分)

キャベツ 3枚
にんじん 1/8本
ツナ缶 小1缶
マヨネーズ 大さじ1
少々
こしょう 少々

◆調理手順
①キャベツ、にんじんを適当な大きさに切り、ゆでて冷まし、水気を切る。
②①ツナを調味料で和える。

栄養士
 
給食一口メモ

 キャベツはさまざまな料理に使われています。どんな味付けにもあうため、和洋中すべての料理に使われます。給食でも、サラダ・スープ・あえもの・いため物などに使われています。キャベツの栄養は、ビタミンC、カルシウム、胃腸いちょう障害しょうがいこう果があるとされるビタミンUが豊富ほうふふくまれています。ビタミンUは「キャべジン」ともばれています。