かき

特徴

 かきは日本全土の近海に生息していて、食べられるのは、まがきやいわがきなどです。どの種類も岩や他の貝のからなど硬いものにくっついて育ちます。広島県、宮城みやぎ県、岡山県が産地として有名です。

 海外では、アメリカやオーストラリア、ニュージーランド、フランス、韓国かんこく、中国などで養しょくが行なわれています。

 
地域との関係

 相生市、赤穂市、たつの市の養しょくかきは、いかだつるしてから1年以内で収穫しゅうかくされることから、1年生大つぶかきとして知られており、市場で高い評価ひょうかを受けています。身が大きく、ふっくらとしていて、味のよさで人気の高い特産品となっています。

 波の静かな戸内海のわん内を利用して養しょくしていることや川から流れる森の栄養分をたっぷりと吸収きゅうしゅうしていることから、身が大きく、ふっくらとしています。

 
生産者の工夫、ねがいや思い

 ホタテの貝がらに付けたかきの貝をいかだにつるして養しょくします。

 お客さんに喜んでもらえるように身が大きくふっくらとなるまで待ってから出荷します。むき身のかきは、新鮮なものをお客さんに届けられるよう、朝早くにかきを海から上げて、その日のうちにむき身にします。

 
学びのひろがり

 実さいに、かきの貝がらにれることで、かき養しょくへのきょう味がわきます。かきの養しょくには、川を通して海に流れむ森の栄養分が欠かせません。森と川と海がつながっていることを環境かんきょう教育の点からも取り上げることができます。

 
食卓にも登場!

かきフライ・・・まわりのさくさく感と中のふんわり感と、食感のちがいが味わいを深めます。

◆材料(5人分)

かき(むき身加熱用) 10こ
小麦粉 適(てき)量
パン粉 適(てき)量
1こ
小さじ1/4
こしょう 少々
あげ油  

◆調理手順
①かきを塩水で洗い、水気をていねいにとり、塩、こしょうしておく。
②小麦粉、溶き卵、パン粉をつけて油で揚げる。

栄養士
 
給食一口メモ

 かきは「海のミルク」ともばれるように、栄養の高い食品です。そのやわらかい肉は消化がよく、体に大切なビタミン、無機しつ糖質とうしつ等を多くふくんでいます。

 人類がかきを食べるようになったのは有史以前といわれています。日本では、じょう文時代の貝づかから、かきの貝がらがたくさん見つかっています。わたしたちの先が、かきをかなり食べてきた歴史がうかがわれます。