いちじく

特徴

 いちじくは、漢字で「無花果いちじく」と書きます。花を皮で包んでいます。古代エジプトの時代より不老長寿の果物として愛用されています。

 兵庫県は、収穫しゅうかく量が全国3位です。愛知、和歌山、大阪おおさかでたくさん収穫しています。

 海外では、トルコ、エジプトなどで生産され、日本は、アメリカやチリなどから輸入ゆにゅうしています。

 
地域との関係

 わたしたちが口にしているいちじくの約8わりは、桝井ますいドーフィン種(近代品種)で、この品種が初めて栽培さいばいされた地が、果樹かじゅ地帯であった兵庫県川西市であるといわれています。

 いちじくの実を半分に切ると「小花」とよばれる花がたくさんつまっていて、独特どくとくの食感を生みだしています。

 朝り、完熟かんじゅく収穫しゅうかくするのであまくてとてもおいしく人気の高い特産品です。主に神戸市、川西市で栽培さいばいされています。

 
生産者の工夫、ねがいや思い

 夏から秋にかけて花がきつづけ、収穫しゅうかく時期は8月初旬しょじゅんから10月まで続きます。

 いちじくの出来は天候に左右されやすく、太陽の光を当てるためえだや水の管理が重要です。

 一番おいしい完熟かんじゅくのものを早朝から収穫しゅうかくし、出荷します。

 
学びのひろがり

 いちじくは漢字で「無花果いちじく」と書きます。果物や野菜の漢字の学習ができます。また、果実そのものが花です。どの部分を食べているかなど、「植物のつくり」と育ちの発展はってん学習につなげることができます。

 
給食にも登場!

いちじくジャム・・・太陽のめぐみと愛情あいじょうたっぷりの完熟かんじゅくいちじくで作る風味ゆたかなジャムです。

◆材料(2人分)

いちじく 大1こ
さとう 小さじ1
レモン果汁 小さじ1/5

◆調理手順
①いちじくを洗って皮をむき4等分したものを鍋に入れて砂糖をまぶす。
②①に水が出てきたら、火にかける。
③好みの固さになるまで煮詰め、レモン果汁を混ぜる。

栄養士
 
給食一口メモ

 あまくておいしいいちじくは、およそ15%の糖分とうぶんがあります。カルシウム、カリウム、鉄などのミネラルや食物せんいが豊富ほうふで、高血圧こうけつあつ予防よぼう便秘べんぴ予防よぼう効果こうかがあります。

 明治42年に桝井ますい氏がアメリカから苗木なえきを持ち帰り栽培さいばいの研究をくり返し現在げんざいの品種が生まれた歴史があります。

 アラビア半島が原産であるいちじくは、古代エジプトの壁画へきがにもえがかれている歴史ある果物です。