牛乳

特徴

 学校給食に毎日登場する牛乳は、栄養えいよう成分せいぶんがバランスよくふくまれています。しぼりたての牛乳を「生乳せいにゅう」と言い、しぼってすぐ冷却貯乳れいきゃくちょにゅうタンクに低温で貯蔵ちょぞうします。生乳は毎日酪農家らくのうかから工場へ運ばれ、殺菌さっきんとう処理しょりをおこない、品質をチェックした後、出荷します。牛乳から出来る加工品も多く、私たちの生活に欠かせない食品となっています。

 
地域との関係
 兵庫県は、関西有数の酪農らくのうけんで、牛乳を生産している酪農らくのう地域ちいきがたくさんあります。生乳せいにゅう生産量は、近畿きんき地区全体の半分以上を占めています。地産地消ちさんちしょうが言われる今日、給食の牛乳のほとんどが兵庫県産のものです。乳牛の飼育しいく頭数とうすうが多い地域は、淡路あわじ播磨はりま阪神はんしんとつづき、牛肉で有名な但馬たじま丹波たんばでも多くの乳牛にゅうぎゅうわれています。多くが白黒のホルスタイン種ですが、茶色のジャージー種の牛もいます。
 
生産者の工夫、ねがいや思い
 
 この牛舎では、40頭の牛がいます。1年中休みはなく、毎日朝と夜の2回ちちしぼりをするのは大変です。1頭で牧草ぼくそう飼料しりょうを25kgも食べます。そして平均25Lの牛乳がしぼれます。牛が元気でいるために、健康けんこう状態じょうたいには気を使っています。特に、暑さに弱く、夏は牛舎ぎゅうしゃに日よけをつけたり、扇風機せんぷうきをつけてすずしくしています。重労働じゅうろうどうですが、おいしく安全な牛乳を給食に提供ていきょうしたり、多くの人に飲んでもらうために頑張がんばっています。
 
学びのひろがり

 牛乳は、カルシウムが豊富ほうふで、そのまま飲んでもよいし、シチューやグラタンなど子どもに人気のメニューが多くあります。「チーズ」や「ヨーグルト」など牛乳からできる食品も数多くあり、加工食品へ興味関心を広げることができます。

 
給食にも登場!

クリームシチュー・・・まろやかな味のシチューです。季節の食べ物を入れてみましょう。

◆材料(4人分)

とりもも肉 1枚
たまねぎ 大1こ
じゃがいも 3こ
にんじん 1/2本
牛乳 300cc
バター 40g
小麦粉 大さじ3
小さじ1/2
こしょう 少々

◆調理手順
①バター、小麦粉、牛乳でホワイトソースを作る。
②とりもも肉を炒め、たまねぎ、にんじん、じゃがいもを入れてさらに炒め、水を入れて煮る。
③②に火が通ったらホワイトソースを加えて煮る。塩、こしょうで味を調えて仕上げる。

栄養士
 
給食一口メモ

 牛乳は、成長期に必要となる栄養素えいようそがほとんど含まれています。とくに、ほねや歯を作るカルシウムが多くふくまれ、しかも吸収率きゅうしゅうりつが高いと言われています。だから、給食には毎日牛乳がついています。

 牛乳を飲むことが広まったのは、約140年前、神戸港の開港かいこうで多くの外国人が住むようになり、普及ふきゅうし始めました。それまで牛乳を飲む習慣しゅうかんはありませんでしたが、栄養価えいようかの高さから、病気の人の栄養えいよう補給ほきゅう乳幼児にゅうようじに飲ませる人がえてきました。