ブロッコリー

特徴

 ブロッコリーはキャベツの仲間で、原産はキャベツと同じ大西洋・中海ちゅうかい沿岸えんがん地域です。古代ローマ時代には、すでに食用とされていたといわれています。

 ブロッコリーが日本に伝わってきたのは、明治時代になってからです。全国で栽培さいばいされるようになったのは、1980年代になってからです。それまではカリフラワーが多く栽培さいばいされていましたが、今では生産量は逆転ぎゃくてんしました。北海道、埼玉さいたま県、愛知県などで多く生産されています。アメリカからの輸入が90%以上をめています。

 
地域との関係

 兵庫県は日本国内では有数の産地ではありませんが、神戸市、明石市や稲美いなみ町などで生産されています。瀬戸内海せとないかいに面した地域ちいきで、温暖おんだんな気候を生かした近郊きんこう農業がさかんです。

 
生産者の工夫、ねがいや思い

 低価格ていかかくで、安定して供給きょうきゅうできるようにがんばっています。また、消費者のニーズにあった品種や作物の生産を進めたり、ブランド化を目指したりしています。

 ブロッコリーはキャベツとちがって、収穫しゅうかくした後もわき芽を直売所におろすことができるので、長く食べてもらうことができます。

 また、ブロッコリーはキャベツより軽いので、体力に自信のない農家の方が育てやすいです。日持ちしにくい作物なので、出荷には気を使っています。

 
学びのひろがり

 キャベツからブロッコリーに品変えする農家があることから、農業に従事じゅうじする人々の苦労や高齢化こうれいかの問題などを考えるきっかけになります。また、ブロッコリーは食べているのが花の部分ですが、野菜のどこを食べているのかについて興味を持たせることができます。

 
給食にも登場!

ブロッコリーのおかかあえ・・・ブロッコリーとかつおぶしの風味がよく合います。人気メニューです。

◆材料(4人分)

ブロッコリー 1/2株
かつおぶし 5g(1パック)
しょうゆ 小さじ2

◆調理手順
①洗って小房に分けたブロッコリーをゆで、冷ましておく。
②かつおぶしとしょうゆであえる。

栄養士
 
給食一口メモ

 ブロッコリーは、和洋中さまざまな料理に使われています。給食でも、サラダ・スープ・あえもの・いため物などに使われています。

 ブロッコリーは代表的な緑黄色野菜で、ビタミンC、カルシウム、ビタミンK、βカロテンが豊富ほうふふくまれた栄養価えいようかの高い野菜です。発芽したての子葉はブロッコリースプラウトとして食べられています。

 主に食べているのはらいと言い、花のつぼみが集まったものです。そのため、収穫しないと黄色い花が咲きます。