ぶどう

特徴

 ぶどうは、日本各地でたくさんの品種が栽培さいばいされています。全国的に見ると、山梨やまなし県の生産量が多いです。兵庫県のゴールデンべリーAとふじみのりという品種ひんしゅは、全国2位の生産量をほこっています。加西市で多く栽培さいばいされている「ゴールデンべリーA」は、兵庫県認証食品の認証にんしょうを受け、おいしいだけでなく、安心・安全な食品としてみとめられています。たね無しのブドウで、独特どくとくあまみがあり、生食のほかワインの原料としても利用されています。

 
地域との関係

 加西市かさいし三木市みきし加東市かとうしなどが古くからぶどうの産地としてさかえてきました。主に、ゴールデンべリーA・ピオーネ・ふじみのりの3つの品種があります。ぶどうのさいばいは水はけのよい土地がてきしており、四季を通じてこう水量すいりょうの少ないこの地域がぶどう栽培さいばいに適していたと言えます。昭和37年ごろから本格的な栽培さいばいが始まり、加西市のゴールデンべリーAは、平成19年に果実として初めて兵庫県認証食品に認証されました。

 
生産者の工夫、ねがいや思い

 このぶどう園は、水はけがよくよくな土地で、35年ほど前から栽培さいばいし始めました。25本ほどの木があり、3月ごろにする芽かき(まびき)、害虫がいちゅう予防よぼうふくろをかぶせるなどの作業を全て手作業でするのは、とても大変です。また、収獲しゅうかく時期には、動物や鳥からの被害ひがい対策たいさくをしなければなりません。毎年秋に常連じょうれんのお客さんが、楽しみに買いに来て下さるので、これからもおいしいぶどうを作り続けたいです。

 
学びのひろがり

 秋の代表的な果物くだものであるぶどうは、子どもたちも大好きです。ぶどう作りに適した土地は、水はけがよく降水量こうすいりょうが少ない所で、その土地の環境かんきょうを知ることが大切です。ぶどうには様々な種類があり、ぶどうを使った加工品を調べてみるのもおもしろいです。

 
給食にも登場!

デザート・・・ジューシーで(あま)みたっぷりなぶどうは子どもに大人気です。

栄養士
 
給食一口メモ

 ぶどうに多く含まれるアントシアンは、ポリフェノールの一種で、悪玉コレステロールの発生をふせぎ血液をきれいにする働きがあると言われています。また、果実かじつにはブドウとう果糖かとうが多くふくまれていて、疲労ひろう回復かいふく効果こうかがあるので暑い夏のエネルギー補給ほきゅう最適さいてきです。

 ぶどうは、4000年前からヨーロッパで栽培さいばいされ、ワインなどが作られるようになりました。日本では、12世紀ごろ甲州こうしゅう山梨県やまなしけん)に植えられたのが始まりです。