インスパイア・ハイスクール事業 第2回 特別授業
最先端の顕微鏡法で細胞分裂を見る


  講 師: 原口 徳子 教授
・(独)情報通信研究機構 神戸研究所 未来ICT研究センター(KARC)上席研究員
・大阪大学大学院理学研究科 生物科学専攻 細胞機能構造学教授
・大阪大学大学院生命機能研究科 招聘教授


 12月20日(月)午後、神戸市西区にある(独)情報通信研究機構 未来ICT研究センターから原口徳子教授をお招きして、特別授業「最先端の顕微鏡法で細胞分裂を見る」を行いました。

 2年生の理系生物選択者と1年生の来年度理系生物選択者、さらに1年生からはぜひ受講したいという希望者、あわせて75名が受講しました。
 これに先立ち、12月15日(水)午後、中学校卒業以来、理科の生物分野の学習から離れていた1年生は、細胞のつくりや細胞周期、DNAについての事前授業(2時間)で基本事項の学習をした上で、この日の特別授業に臨みました。



講義の詳細

写真詳細

アンケート結果

感想

 蛍光顕微鏡で撮影された細胞分裂の動画をいくつか見たあと、「細胞分裂で大事なことはDNAを正確に等配分すること」「DNAとは何か」という話題に。繊維状のDNAを実際に手にとったり、DNAのサンプルにエタノールを注ぐと、ふわーっと糸状のDNAが析出してくるミニ実験を1人1本ずつさせてもらい、物質としてのDNAの実物に触れることができました。
 また、上皮細胞の細胞分裂を撮影した位相差像と蛍光像の動画を見て、気づいたことを何でも出し合う、というディスカッションでは、「何を見るのか、目的を見つけて見ることが大切。」という先生の声かけに、熱心にモニターに見入り、意見を出し合いました。
 さらに、蛍光顕微鏡とはどのような顕微鏡か、蛍光色素とは何か、2008年下村博士のノーベル賞で有名になったGFPとはどのようなもので、どうやって使うのか、など、興味深い話題を易しい言葉を選んで丁寧に説明して下さり、GFPなどを使った細胞分裂の美しい動画をたくさん見せていただきました。実際に試験管に入ったGFPにUVランプの光を当てたときには黄緑色の蛍光に感嘆の声が漏れていました。

 1、2年生とも、これからの学習が楽しみになった、意見を出し合うのは貴重な体験だった、細胞分裂の動画がきれいだった、などの感想とともに、「興味を持って見ないと見えるものも見えない。」「細胞か自分か、どちらかが死ぬまで観察する。」といった先生の「語録」が印象に残った生徒も多かったようです。充実した時間を過ごせました。