「兵庫の教育推進月間」推進フォーラムを開催しました
−県民すべてがかかわる兵庫の教育をめざして−
H17.8.30 兵庫県公館

 兵庫県教育委員会では、「県民すべてがかかわる兵庫の教育」をめざして、トライやる・ウィークや「いきいき学校」応援事業など、学校と家庭、地域社会の連携のもとに展開されているこれらの教育活動を推進するとともに、県民の教育への関心を一層深めようと、昨年度から11月を「兵庫の教育推進月間」としました。
 8月30日には「兵庫の教育推進月間」を前に、県民としてどのように子どもたちの教育にかかわっていけばよいかを考える「兵庫の教育推進月間」推進フォーラムを開催しました。フォーラムには、学校関係者や地域教育推進委員等約380人が参加しました。
■吉本県教育長あいさつ  あいさつでは、トライやる・ウィーク推進協議会の構成団体や地域教育推進委員、各市町教育委員会などに対し、子どもたちの教育への日ごろの支援について感謝の意を表すとともに、11月の「兵庫の教育推進月間」における各地での取組への協力を呼びかけました。
■講演「子どもたちのために大人ができること」


 「子どもたちのために大人ができること」と題して、サントリー次世代研究所部長 佐藤友美子氏から講演がありました。
 大人自身が変化し成長しながら、子どもと様々なかかわりを持ち、子どもたちの「自立」と、互いに楽しみながら「共立」を育むことの大切さについて講話をいただきました。

サントリー次世代研究所部長
佐藤 友美子氏
■パネルディスカッション


 パネルディスカッションでは、「県民すべてがかかわる兵庫の教育をめざして」をテーマに、学校から地域に向けた情報発信のあり方などについて討論が行われました。開かれた学校づくりを進めるにあたって、学校の情報をいかにして地域に伝えるかや、学校の安全管理のあり方などについて、昨年度実施したオープンスクールの経験を踏まえながら、各パネリストからの報告や活発な意見交換がなされました。
○コーディネーター
 荒木 勉  兵庫教育大学教授
●パネラー
 浅田 修司  宍粟市立山崎小学校長
 足立 英俊  丹波市立青垣中学校長
 岡部 和也  兵庫県PTA協議会副会長
 森玉 万里子 東播磨地域教育推進委員
 井本 智勢子 三木市教育長
■播州歌舞伎 演技−中町立中町北小学校播州歌舞伎クラブ



 中町立中町北小学校播州歌舞伎クラブにより播州歌舞伎 外題「寿式三番叟」の演技が披露されました。
 昭和63年、郷土芸能「播州歌舞伎」の継承をめざし、中町北小学校内に播州歌舞伎クラブが発足し、現在は、3年生から6年生までの37名で活動しており、町内の観月会や芸能発表会等、地域の行事へ参加するなど、幅広く積極的に活躍しています。
 11月は「兵庫の教育推進月間」です!
兵庫の教育推進月間の取り組み
 「兵庫の教育推進月間」を中心に、オープンスクール(学校公開)や地域教育フォーラムなど、学校・家庭・地域の連携のもと、多彩な教育活動が展開されます。
(1)オープンスクール(学校公開)の実施
 保護者や地域の皆さんに、学校教育に関する理解と関心を深めていただくとともに、地域と連携し開かれた学校づくりを一層推進することを目的とした「オープンスクール(学校公開)」の取り組みを進めます。「オープンスクール」は、従来から実施されている授業や学校行事の参観をはじめ、普段の学校の教育活動を保護者や地域の皆さんに公開しようというものです。
(2)地域教育フォーラムの開催
 各教育事務所で活躍する地域教育推進委員の企画・運営によって、「子どもたちを地域で育む環境づくり」を考える地域教育フォーラムを県内各地域で開催します。
オープンスクール(学校公開)とは
 従来から実施されている授業参観や学校行事の参観をはじめ、普段の学校の教育活動を保護者や地域住民に公開しようとする取組
オープンスクール(学校公開)推進の趣旨
 「開かれた学校づくり」を推進する上で、保護者や地域に対する学校の積極的な情報提供は、欠かすことができません。したがって、各学校においては学校便りの発行やインターネット上にホームページを開設するなど、情報提供に努めているところです。中には、学校評価結果を地域に公表したり、授業だけでなく他の教育活動を公開するなど、学校の教育方針や実践等の情報を積極的に発信し、地域住民の学校教育への理解を深める取組が進められています。学校の教育方針や実践等の情報を積極的に発信し、地域住民の学校教育への理解を深める取組がすすめられています。こうした「開かれた学校づくり」の取組を通して、学校と地域住民との交流が進む中で生まれた信頼関係をもとに、授業等で地域住民の協力を得たり、通学路や校門での不審者対応に地域住民の支援を受けるなど、成果が得られた学校が数多く見られるようになりました。
 そこで、県教育委員会では学校の積極的な情報発信として、学校のありのままを公開する「オープンスクール」を一層推進し、地域の「子どもたちの教育活動の当事者意識」を高めるとともに、「開かれた学校づくり」を推進しています。
 また、本年度は、「開かれた学校づくり」を推進する上で課題となっている不審者等への対応について、昨年度実施した研究指定校の実践例を踏まえ、県下全校において地域住民に支えられた「オープンスクール」の実施を進めています。