全商検定試験三種目1級取得者が出ました


74回生の細川響くんが、全国商業高等学校協会主催の検定試験で1級を三種目取得しました。
これは本校では初の快挙です。
本校では検定試験の対策をできるような授業がほとんど無いため、部活と補習だけでここにまで至ることは至難の業です。

今回はそんな細川くんにインタビューをしました。

Q.検定取得を志したきっかけはありますか?

A.僕が中3のときにオープンハイスクールに参加しました。
  その際にあいさつをしていた当時の生徒会長がパソコン部の部長でした。
  検定取得のためにがんばっているという話を聞いて、僕もパソコン部に入って同じようにやってみたいと思いました。

Q.一番得意な検定はどれですか?

A.ビジネス計算実務検定です。
  元々数学が好きで(できるわけではない)、式を考えることが楽しいと思うタイプだったので、文章問題の計算式を考えることが苦になりませんでした。

Q.一番取得に苦労をした検定はどれですか?

A.情報処理検定1級です。
  内容が非常に専門的で、言葉のひとつひとつが難しいことと、単純に難易度が高く、解き方が中々考え付きませんでした。

Q.どのように勉強をしてきましたか?

A.1年生の1学期に先生と相談をして3年間のスケジュールを考えました。
  何年の何月にどの検定を受験するか、そのためには何月から勉強を始めて何月頃に仕上げるかなどを決め、あとはそのスケジュールに従っていきました。
出題範囲の解説をしてもらう→模擬問題や過去問を用意してもらって解く→提出してチェックをしてもらう→わからなかった問題を解説を見ながら考える→苦手な問題の傾向をリスト化してもらい対策するという流れをとることが多かったです。
  月・水・金は部活で、火・木は補習で、つまり毎週5日間、放課後はみっちり勉強しました。

Q.検定勉強を続けてきて一番の思い出は何ですか?

A.やはり三冠(三種目一級)を取れたことです。
  1年生の頃からの目標でしたが、上位級になると難易度が高く、何度も厳しいかなと思うことがありました。
  それでも最後の最後に達成できて感無量です。

Q.卒業後はどのような進路を考えていますか?

A.IT系の専門学校に進学しようと思っています。
  高校で学んだ知識を元に専門学校で更にレベルアップして、将来はシステムエンジニアを目指したいと思っています。

Q.同じように検定取得を目指してがんばっている後輩たちにメッセージを下さい。

A.サボらずコツコツと積み重ねていくことが大切です。
  がんばってください!

次に、細川くんが取得した検定試験の内容を紹介します。

ビジネス計算実務検定試験1級
普通計算部門
 円、ドル、ユーロ、ポンドに関する乗算、除算、見取算、小計、構成比率、合計の計算
ビジネス計算部門
 単利、手形割引、売買・損益、複利、減価償却費、複利年金、証券投資に関する計算
※ 上記2部門に両方合格することで1級合格となる

ビジネス文書実務検定試験1級
ビジネス文書部門
 機械・文書に関する知識、プレゼンテーション、ことばの知識の筆記試験
 表やオブジェクト及びテキストファイルを含む文書作成の実技試験
速度部門
 10分間で700字以上の活字のタイピング
※ 上記2部門に両方合格することで1級合格となる

情報処理検定試験1級
<ハードウェア・ソフトウェアに関する知識> システム開発と運用、性能・障害管理
<通信ネットワークに関する知識> ネットワークの構成、ネットワークの活用
<情報モラルとセキュリティに関する知識> セキュリティ
<関連知識> 問題解決の手法、経営計画と管理
<表計算ソフトウェアの活用> 関数の利用、応用機能
<データベースソフトウェアに関する知識> DBMS、データベースの設計、SQL
※ 高難易度