マンサク  06.03.02    
まず咲くマンサク



 南但馬自然学校の朝来山にはマンサクが少なく、毎年「どこかにないかな〜?」と探していましたがなかなか見つかりませんでした。ところが灯台下暗し、私たちがいつも仕事をしている事務室のすぐそばに、まだ花びらが開ききらない“クルクルパーマ”のマンサクを見つけました。数日後に覗いてみると、すっかりパーマは落ちて、細長い花びらを“よっこいしょ”と伸ばし、春浅い陽をいっぱいに浴びていました。
 そこで早速、この花を虫めがねでよ〜く見てみると、おしべにめしべ・・・とってもおもしろい形をしていますね。

マンサクの名前の由来は「春にまず咲く花」から“マンサク”と名付けられたようです。では、本当にマンサクが一番早く咲くのか、南但馬自然学校の他の植物を見てみましょう。
それでは、まずサクラ・・・・まだつぼみは堅いですね。次は葉っぱや枝がいい香りのするクロモジ・・・やっぱりまだまだです。今度は浴室棟のウメですが・・・早咲きで知られるウメも少しつぼみが脹らんだところのようです。
やっぱり、マンサクが一番の早咲き!名前のとおり“まず咲くマンサク”でした。

 南但馬自然学校の隣にどっかとそびえる粟鹿山は、まだ雪化粧をしていますが、マンサクの側で「早く来い、春よ来い」とさえずるカワラヒワを見ていると、春はもうそこまで来ているようです。

文責 増田 克也

このページのご意見ご感想をメールでお寄せください
Email mtajimashizen@pref.hyogo.lg.jp