アリとアブラムシ

これは、おそらくよく見かけるクロヤマアリと思われます
 
出たぁ~大アゴの怪物!
いいえ、これはその辺りで普通に見かけるアリですよ。そうです、あの小さなアリンコです。アリって拡大すると、とてもメカニカルですね。

変哲もない竹・・・遠目には何もわかりませんが、そこにはたくさんの・・・
 
アリを見つけたのは、私たちが執務する事務室の北側に植えられた竹でした。それも1匹や2匹ではありません、葉や幹を無数のアリたちが、上へ下へと行ったり来たりしています。

アリは1匹1匹のアブラムシにコンタクトをとるように突きます
 
アリたちの目当ては、葉の裏側に貼り付いたアブラムシです。といっても、アブラムシを食べる訳ではありません。
アリは触角を器用に動かして、目にも留まらぬ早さでアブラムシを次から次へと突いていきます。


 アブラムシをくわえて、どこかへ運ぶアリ
するとどうでしょう、アブラムシはスッとお尻を上げてアリに蜜を与えました。
この両者は、持ちつ持たれつの共生関係にあります。アリはアブラムシから蜜をもらう代わりに、アブラムシを外敵から守ったり、新たな植物へ運んだりします。
 


それでは、上のフレームから動画をご覧ください。蜜を催促するかのように、ものすごいスピードで動かす触角の様子や、最後には少し見づらいですが、アブラムシがお尻を上げて蜜を出し、それをアリが瞬く間に吸い取るシーンがありますのでお見逃しなく。
 文責 増田 克也
 


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