季節は真冬へ

 12月10日、雪は未明から降り始め、夜が明けると山も田んぼも白一色となり、昨日までの景色はどこへやら、一夜のうちに雪国へワープしたかのようで、キツネにでもつままれた思いです。午前9時の時点で、本校の積雪は約15センチ。気温は0度。初雪としては面食らうほどの雪に意表を突(つ)かれました。その後も雪は断続的に降り続き、一時は外へ出るのもためらう降雪に息苦しさを覚えたほどです。

 翌日、11日の朝は、昨日の天気がうそのように晴れ渡(わた)り、青空の背景に雪と氷が織りなす、幻想的(げんそうてき)な光景が広がりました。刻一刻と勢いを増す朝日が、木々の霧氷(むひょう)を落とさないうちに、校内を奔走(ほんそう)してシャッターを押(お)したのが下の写真です。突然(とつぜん)の雪で、一足飛びに真冬となった南但馬自然学校をどうぞご覧ください。

文責 増田 克也


 

エントランス広場の中央にあるケヤキから日は昇り、朝が始まった。空は次第に藍色からブルーに変化する。
   

普段見慣れたメタセコイヤの並木が、白い化粧を施し、高原の別荘地にでも迷い込んだようだ。
 

本館のケヤキに白い花が咲いた。下を通るスタッフも思わず見上げ息をのむ。
 

国史跡「竹田城跡」の石垣を模して作られた、本館を取り囲む石塀。雪ですっぽり覆われた本館は、城というより山小屋のようでもある。
 

観察路きつねコースを登り、展望の丘まで足を延ばす。霧の切れ間から、粉砂糖をふりかけたチョコレート菓子のような姿を現したのは、本家本元の竹田城跡だ。



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