樹 皮 09.02.24






いろいろな樹皮


 この時季の雑木林はひっそり静まりかえっています。たまに群れでやって来るにぎやかな小鳥たちが行ってしまった後は、なおさら淋(さみ)しく感じます。秋に葉っぱを落とした木々が、若芽を出すのは半月以上も先ですし、林を彩(いろど)る花や実もまだまだこれからです。

 それならば木の表面の皮、樹皮(じゅひ)に注目してみました。するとどうでしょう、木の種類によって色も模様も大変個性的です。樹皮から木の名前がわかりますか? 普段から色や模様を少し意識して見ていると、案外、名前が出てくるようになるものです。

 「樹皮から木の名前なんてとてもムリ!」と思われる方にはとっておきの方法があります。それは樹皮を楽しんでしまうことです。
 たとえば、
注)実際に手で触(ふ)れて木と会話してみてはいかがでしょう。「ゴツゴツ、つるつる、ザラザラ、すべすべ」お気に入りの肌触(はだざわ)りに出会えば、きっと名前も記憶(きおく)に残るはずです。こんな方法もありますよ。樹皮に紙を当て、その上から柔(やわ)らかい鉛筆(えんぴつ)などでこすり、表面の模様を写し取ったものを自分だけのコレクションにするのもいいでしょう。また、デジタルカメラで撮影したいろいろな樹皮で、パソコン画面の壁紙(かべがみ)を作るのも楽しそうですね。

 今回、校内のあちらこちらを回り、身近な木から朝来山の高いところにあるものまで、6種類の木を撮影しました。それでは上の樹皮の写真をクリックしてください。南但馬自然学校の樹木を紹介(しょうかい)しましょう。

文責 増田 克也

 注)樹木にはウルシ科の仲間など、触れるとかぶれるものがあるので注意が必要です。



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