アブラゼミ 08.08.19




アブラゼミの羽化



 この季節、あちらこちらでセミの抜(ぬ)け殻(がら)を目にします。羽化の様子が見られるのは主に夜で、今回撮影したアブラゼミの幼虫は、なかなか羽化せず深夜1時過ぎまでかかってしまいましたが、早いものだと午後8時前後に神秘的な羽化を見せてくれます。

 幼虫の殻が割れ、白い成虫が出てくる様子は言葉には表せない感動があり、夏休みの身近な自然観察には打ってつけです。時期はセミが羽化するピークを少し過ぎましたが、今ならまだ間に合います。みなさんもセミの羽化を観察してみませんか。

 薄暗くなる午後7時頃(ころ)から、木のまわりを丁寧(ていねい)に探してみてください。幹を上へ上へとよじ登る幼虫が見つかるはずです。そして、幼虫の動きが止まると後は静かに羽化の時を待つだけです。防虫スプレーに懐中電灯(かいちゅうでんとう)、長袖(ながそで)のシャツに長ズボン。身支度を整えて、さあ幼虫探しに出かけましょう。


 南但馬自然学校の生活棟周辺で、アブラゼミが羽化する様子を撮影しました。それではこちらをクリックしてご覧ください。

文責 増田 克也


“自然のページ”のご意見ご感想をメールでお寄せください
Email mtajimashizen@pref.hyogo.lg.jp