人は何歳からでも変われる

学校長 清水 温幸

 新しい年を迎えお慶び申し上げます
 地球が誕生して46億年。
 宇宙の力で弛まぬ動きを続けてきた地球。
 その一日の動きにすぎないかもしれませんが、新しい年の日の出を拝めることに感謝し、気が引き締まります。
 「一年の計は元旦にあり」といわれます。
 私も毎年、今年はこんなことにチャレンジ、トライしようと思い、取り組んではみるもののいつも三日坊主。
 しかし、築山節さんの『脳から変えるダメな自分』を読み、またまたチャレンジします。

 現代は、多くの人にとって非常に生きづらい時代。先行きが不透明な中で、日々の難しい問題に対処していかなければなりません。そのためには、一生涯学びつづけることが必要です。まさに、本校の教育目標「生きがいある生涯のために学ぶ力と生きる力をはぐくむ」です。
 失敗して痛い目に遭っても負けないこと。ダメな自分を認めること。変わろうとし続けること。そのための強さを支えるものは、次の4つであるということです。

1 健 康
 十分な睡眠を確保し、節制を心がけ、規則正しい生活を送ること。生活のリズムを安定させることは、脳にやる気と集中力と感情の安定をもたらす。 
2 謹 勉
 一見偉業のように思えることは、「小さな課題・小さなやる気・小さな達成感」の積み重ね、継続の力によっていつの間にか成し遂げられている。  
3 仲 間
 周りの人たちの支えに対する感謝の気持ちを忘れない。社会性(右脳)と主体性(左脳)をバランスよく鍛える。思考系だけでなく、感情系や運動系の機能を周りの人たちと一緒に働かせ、「心を通わせる」ことが大切である。
4 冷静さ
 好き・嫌い、快・不快の判断は、人を行動に駆り立てる原動力として大事なものですが、それだけで動くのではなく、理性的であるということを常に心がける。

 社会も生き物といわれ、世の中はどんどん変わっていきます。変化の流れに翻弄されないように自分で自分を支える力、コントロールする力を養い、前向きに逞しく生きていこうではありませんか。
 保護者の皆様におかれましては、本校の教育方針に深いご理解を賜り、本年もご支援とご協力をいただきますようお願い申し上げます。
                               平成22年1月1日