Web公開講座 英語U

13 現在完了の受身

 ここでは現在完了(have +過去分詞)の用法のうち、3つ(継続・経験・完了)の用法が出てくる。現在完了は 「have + been +過去分詞」の形にすると現在完了の受身形になる。能動態の主語は受動態では目的語になり、能動態の目的語が受動態では主語になる点に注意すること。次に示している例は、能動態の現在完了の例である。

(1) Keiko has studied English for ten years. (継続)
敬子は10年間英語を勉強している。
(2) I have climbed Mt. Fuji three times. (経験)
私は3度富士山に登ったことがある。
(3) Tom has finished the homework. (完了)
トムは宿題を終えたところです。

 この3つの文を受身形にしたものが次の3つであるが、あくまで練習用の例文である。日本語訳を見てもらえれば分かるように少し奇妙な日本語になる。これによって能動態に対して自動的に受動態が存在するものではないことが示される。

(1’) English has been studied by Keiko for ten years.
英語は10年間敬子によって勉強されてきている。
(2’) Mt. Fuji has been climbed by me three times.
富士山は3度私によって登られたことがある。
(3’) The homework has been finished by Tom.
宿題はトムによって終えられたところです。

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