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 英語T 公開講座 第6

 

Lesson 6

 

英語にはto + 動詞の原形 という形がよく出てきます。これを to 不定詞と呼びますが、この単純な形で実に多くの意味を表すことができるなかなかのスグレモノです。機能が多いだけになれるまでは少しエネルギーが要るかもしれませんが、使いこなせるようになればしめたもの。がんばりましょう。

 

to 不定詞には大きく分けて次の3つの用法があります。

 

1.名詞用法・・・to + 動詞の原形がひとまとまりとなって名詞と同じような働きをするもの。

 

To play golf is fun.            ゴルフをすることは楽しい。)

  S

 

My hobby is to play golf.       (私の趣味はゴルフをすることです。)

        C

 

I like to play golf.              (私はゴルフをすることを好む。)

     O

 

「〜すること」と訳せて、S,C,Oになるのが名詞用法の特徴です。

 

He began to drive a car.

               O

 

We want to go to Kyoto.

               O

 

 上の文は「彼は車を運転し始めた。」「私たちは京都へ行きたい。」と訳しますが、英語で

は「車を運転することを始めた。」「京都へ行くことを望む。」と書いてありますからやはり

名詞用法と考えます。

 

2.形容詞用法・・・to + 動詞の原形がひとまとまりとなって形容詞と同じような働きをするもの

 

I don’t have much time to study.  (私は勉強するための時間があまりない。)

           

 

I want something to eat.          (私は何か食べ物(=食べるための何か)が欲しい。)

          

 上の例文で to study time という名詞を修飾しています。to eat something とい

う代名詞を修飾しています。(代)名詞を修飾するのは形容詞の働きですから、「〜するた

めの」と訳せて前の()名詞を修飾する用法を形容詞用法といいます。

 

 

 

 

3.副詞用法・・・to + 動詞の原形がひとまとまりとなって副詞と同じような働きを

するもの

 

He went to the park to see her.   (彼は彼女に会うために公園へ行った。)

 

 

We go to school to learn many things.  (私たちは多くのことを学ぶために学校へ行く。)

 

下線部はそれぞれ went, go という動詞を修飾しています。動詞を修飾し、「〜するために」

と訳し、目的を表す用法を副詞用法といいます。

 

*副詞用法には他にも訳し方がいろいろありますが、学習を進める中でひとつずつ覚えてい

きましょう。

 

4.形式主語について

  It to ・・・     ・・・するのは〜だ

 

To speak English is easy.       (英語を話すことは易しい。)

       S        V  C

 

 この文の主語はTo speak English(英語を話すこと)です。この文でもいいのですが、英

語は「長いものは後にまわす」傾向があります。この文も主語が長いので後にまわします。

その代わりに仮の主語としてItを使い、次のような文がよく使われます。

 

It is easy to speak English.      (英語を話すことは易しい) ×それは

形式主語    意味上の主語

 

 このIt を形式主語(仮主語)といいます。これは形を整えるためだけの主語ですから日

本語には訳しません。長いので後にまわした主語を意味上の主語(真主語)といいます。

 

It is difficult to speak French.          (フランス語を話すことは難しい。)

It is important to keep peace.           (平和を維持することは大切です。)

 

このto不定詞の前にfor 〜をつけることがあります。

It is difficult to speak English.    (英語を話すのは難しい。)

特に誰にとって難しいということではなく、一般的に言っている。

It is difficult for me to speak English. (私が英語を話すのは難しい。)
他の人には難しくないかもしれない。

It’s easy to read this book.        (この本を読むのは易しい。)(一般的に言っている。

It’s easy for us to read this book.  (私たちがこの本を読むのは易しい。)

他の人には易しくないかもしれない。

for 〜は to 不定詞で表されていることを、誰(何)がするのかを表します。

for 〜を「to 不定詞の主語」といいます。

 

for to ・・・  「 〜が(〜にとって)・・・する」と訳します。