星陵生春のリクエストシリーズ6 冲方丁うぶかた とう

「光圀伝 上 下」・「はなとゆめ」 (角川文庫)

「天地明察」で大ヒットした冲方丁(うぶかたとう)さん。一躍大人気作家になった人ですが、DV騒ぎで転落しそうな、今日この頃ですね。「光圀伝」は、みなさんご存知の水戸のご老公、黄門さんの伝記の小説化。印籠をもって全国を回っているというのは、大衆小説的、作り話なんですが、こちらは、真実の光圀公の姿を描いたという感じ。
「はなとゆめ」はありそうでなかった、平安才女、清少納言の伝記の小説化。今年の卒業生の中には、これを読んで古文に目覚めた、という星陵才女もいました。彼女の説によると、お話は、なかなかよくできていて、退屈な授業の「枕草子」が面白くなるんだそうです。両方とも、単行本はありましたが、文庫化されて、新着です。

(館長)