ゾウリムシと遊ぼう
兵庫県立八鹿高等学校
1年自然科学コース
●どんな観察なの?
生命の最初は1個の細胞からできている生物(単細胞生物)だったといわれています。ゾウリムシは全長約0. 2 ミリメートルの大型の単細胞生物です。
わたしたちの体は約60兆個の細胞からできていますが、ゾソウリムシは1個の細胞が 一匹の体ですから、その細胞の中には私たちの足や口のような「器官」に相当する、「細胞小器官」といわれるものがあります。いわばワンルームマンションのようなものです。
今日は顕微鏡を使ってゾウリムシの体のしくみや性質を観察してみましょう。
●観察のしかたは?
1.顕微鏡でゾウリムシのからだや動きを観察しましょう。ゾウリムシは動きが早いので、動きを止める工夫をしてみましょう。
・スライドガラスに、パンチで穴を開けたビニールテープを貼りつけ、その穴にゾウリムシの入った液を1滴落として、カバーガラスをかけないで観察してみましょう。
(2.2MB,0:34)
・脱脂綿をごく少量ほぐしてスライドガラスにのせ、その上にゾウリムシの入った液を1滴落とし、カバーガラスをかけて観察してみましょう。
・メチルセルロースを溶かした液を少し加えて観察してみましょう
2.ゾウリムシの培養液に赤色のポスターカラーを少量加え、しばらくしてから緑色の ポスタカラーを加え、さらに少し時間をおいてから顕微鏡で観察してみましょう。
(2.6MB,0:40)
(3.5MB,1:05)
●飼育してみましょう
1.水300mlに、レタスをよく乾燥させて粉末にしたもの少量と石灰石1かけらを加え、 その中にゾウリムシの培養液をいれて、暗い所にいれておきます。
2.ミネラルウォーター300mlに豆乳を1.5g 加え、その中にゾウリムシの培養液を入れます。
*どの方法も、夏は10日〜2週間に1回、それ以外は1か月に1日新しい培養液に植えつぐことが必要です。
●もっとくわしく知るために
「新しい教材生物の研究」山田卓三・ 山極 隆 編 講談社(1980)