太陽を観察しよう!
兵庫県立柏原高等学校
天文部
●生命のみなもと
 太陽は、地球を1億5千万キロメートルも離れたところから照らしていますが、その熱や光のエネルギーで、生命を育んできました。地球に酸素がたくさんあるのも、生命のおかげです,今日は、その太陽を観察してみましょう。
 
●真っ赤な火の玉
 太陽を目で見るととてもまぶしいですね。太陽の中心では、「核融合」というほげしい反応がおこっていて、表面でも約6000度という高温になっています。そのため、一等星の1200 億倍という明るさで輝いています。太陽からは、強烈な熱や光がでているので、望遠鏡で直接のぞいたりすると、目がやけどを負って失明するのでとても危険です。安全に太陽の表面を見るには工夫が要ります。
 
●太陽の観察
   太陽観察のムービー 
    (3.7MB,0:58)
 太陽は直接のぞくと大変危険なので、その観察は、右の図のように、望遠鏡からの像を白い板(投影板)にうつして行います。
 太陽をうつしてみると、ほくろにような黒い点に気がつきます。これは「黒点」といって、まわりより温度が少し低い(約4500度)ため、黒く見えるのです。黒点を観測していると 約11年ごとに多くなったり少なくなったりしています。黒点の多いときは太陽の活動が活発で、表面で爆発(フレア)があったりします。このとき放出された荷電粒子が地球に降り注ぎ、オーロラが見えるのです。
 
●気をつけよう!
 太陽は熱と光のかたまりなので、直接に望遠鏡や双眼鏡で見ては絶対にいけません!
 
●もっとくわしく知るために
 天文と気象編集部 編「子供の天体観測」地人書館(1977年)
 平沢康男「図解初歩の天体観測」地人書館(1994年)