イミテーションのイクラを作ろう
兵庫県立伊和高等学校
●どんな実験なの?
コンブのヌメリの原因は、アルギン酸ナトリウムと呼ばれる繊維成分です。このアルギン酸ナトリウムの溶液はカルシウムイオンを含む溶液のなかでは、球になって固まるという 性質があります。アルギン酸ナトリウムの溶液に、あらかじめ食紅(食べられる赤い粉)を 混ぜておくと、赤い球になり、ちょうどイクラのようになります。
●実験のしかたは?
(準備物)アルギン酸ナトリウムの粉・食紅・ビーカー・さじ・塩化カルシウムの溶液
先を切ったプラスチックのピペット・ガスコンロ・金網・作業用手袋
(5.4MB,1:25)
( 実験方法 )
1.アルギン酸ナトリウムの粉をビーカ一の中の水に入れる。
2.ガスコンロの上で加熱しながら、さじでよく混ぜて粉を溶かす。
3.火から下ろして冷ましたのち、食紅の粉を入れ、よく混ぜる。
4.こうして出来たネバネバした液をピペットで取り、塩化カルシウムの溶液にポトポト落とすと、イミテーションのイクラが 出来上がり。
●気をつけよう
ガスコンロで加熱するときは、作業用手袋をはめた手でビーカーを支えてやる。ヤケド しないように。
●参考
イクラのカプセルにお酒を造るのに使う酵母菌を入れたものが、バイオリアクターで使われています。(実際の工場でも使われています)