27.金属のイオン化傾向

[目的]金属の単体が水溶液中で電子を放出し、陽イオンになろうとする(イオン化傾向の大きい)金属ほど酸化されやすく、反応性に富むことを知る。
[薬品・材料]
 硝酸銀AgNO3 酢酸鉛Pb(CH3COO)2 硫酸銅CuSO4 銅Cu 亜鉛Zn 鉄Fe
[器具]紙やすり たこ糸
[操作]
 金属片を紙やすりで磨き、糸でつるす。
 
[留意点・工夫点]
鉄片の代わりにくぎを使用の場合、くぎは防錆性を持たせるために、亜鉛など他の金属で、メッキしたりして、純鉄でない場合もある。油が付いている場合は、石灰水につけて、油を取り除く。
鉛も酸化鉛になり易い。
銅に付いた銀は、ろ紙に取って広げるときれいな金属光沢が見られ、銀箔が得られる。
硫酸鉄水溶液を使用する場合は、すぐに酸化してしまうので、少量の硫酸を加え、鉄くぎを、入れておく。
金属片は、回収する。目の細かい網を置いてもよい。
<参考>  イオン化傾向
貸 そうかな ま  あ あ て  に  す な  ひ ど  す  ぎ る 借 金
  K Ca  Na Mg Al Zn Fe  Ni Sn Pb (H) Cu  Hg  Ag  Pt  Au
  (−極)大 ←   イオン化傾向    → 小(+極)