播磨国風土記研究班の現地調査記録

(1)期間
 平成28年6月2日 木曜日

(2)参加者
 『播磨国風土記』研究班メンバー4名と、研究コーディネーターの計5名

(3)目的と調査概略
 『古事記』『日本書紀』に載る淡路島の古代史、および松帆銅鐸等を中心とする発掘成果の分析を深めるため、淡路市教育委員会と南あわじ市教育委員会などの協力を得て、資料調査と現地調査をおこなった。

(4)調査行程と結果
 ▼調査行程
 □淡路市立津名図書館にて、淡路島の地形環境や地名情報等を載せる『淡路温故之図』
   の資料調査をした上で、その後、古津路銅剣の出土地(南あわじ市三原町古津路)〜
   松帆銅鐸の出土推定地(南あわじ市松帆附近)〜中の御堂銅鐸の出土地(南あわじ市
   松帆)〜式内社「湊口神社」(南あわじ市湊)〜木戸原遺跡(南あわじ市志知)〜
 ・生石(出石)神社(洲本市由良)などの現地調査を実施した。

 □『淡路温故之図』の調査知見:
 ・資料形態はタテ39.9cm×ヨコ82.7の折り本/製作年月日等不明/津名図書館が、
  旧榎列村の古美術商から一括入手した資料群の1つとのこと/絵図の中には、
  松帆銅鐸出土附近の海岸線・砂嘴・入り海等が詳細に描き込まれているが、今後、
  資料の歴史性の吟味を含めた、より一層の分析が必要と感じられた。

 □南あわじ市内の銅鐸・銅剣の出土地、湊口神社等の巡見調査を通じて、それぞれの
  附近の地形環境の一端を知ることができた。
  5世紀代の豪族居館「木戸原遺跡」など興味深い古代遺構も発見されており、今後、
  報告書の分析など、南あわじ市教委との連携研究が不可欠になると思われる。


▲木戸原遺跡付近(南あわじ市)


▲生石(出石)神社から由良港付近を臨む

(文責・坂江渉)