赤松氏と山城研究班の現地調査の記録(1回目)

平成29年(2017)5月4日 水曜日、大村拓生歴史研究推進員が、赤松氏と山城班の研究内容を深める目的で、たつの市御津町室津および相生市那波の港湾の立地環境と関係施設の踏査・巡見をおこなった。
調査知見の概要は、以下の通りである。

(1)相生駅からレンタサイクルで室津まで走行したことで、相生湾の奥への深さと対比して、目印となる唐荷島の存在と相まって、室津の瀬戸内海航路における重要性を確認することができた。

(2)室津では、港湾集落の後背地に立地する見性寺・寂静寺、中央部の嶋上景観に立地する賀茂神社、現集落からは奥まった位置にあり瀬戸内海を眺望できる法然ゆかりの浄運寺と、それぞれの立地環境の相違について確認した。

(3)室山城本丸と推定されている場所が、瀬戸内海の東・南・西と、室津港の全てを眺望できる高台であることも確認した。

(4)相生湾について、岩盤地形が海浜部ぎりぎりまで迫っており、最奥部の島に大島城・那波山城が立地し、両方合わさって機能していたと想定できることを確認できた。

(5)那波が坂越と近世山陽道を結ぶ街道と相生湾最奥部が接する位置にある街村で、山側に八幡神社・荒神社などの宗教施設が立地している環境であることを確認した。

(大村の報告書にもとづき坂江渉が作成/文責は坂江)