人形筆・籠・楊枝
人形筆・籠・楊枝は有馬の名産品である。人形筆は、筆をおこすと中に仕込まれた小さな人形が現れるからくり仕掛けの筆で、1683(天和3)年の『新版 有馬名所鑑』に、有馬名物の中で一番人気の商品として取り上げられている。編んだ籠を代表する竹細工も人気で、文箱、硯箱をはじめ様々な美しい容器を取り扱っていた。みやげ物を買い求める習慣は江戸時代も同じで、有馬温泉での逗留中、留守番の家人や友人のためにあれこれと品定めをしていたのであろう。当時は自分の手で持ち帰る必要があったため、美しく、軽く、実用に耐えるこれらの商品が
人気だったと思われる。
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