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2017年度

スタッフ紹介  れきはく 学芸員の部屋

主査・学芸員
香川雅信(かがわまさのぶ)
専門分野 日本民俗学
学位 博士(学術)
所属学会 日本民俗学会
日本文化人類学会
近畿民具学会
四国民俗学会
比較日本文化研究会
   
   

学芸員紹介

 民俗担当の香川と申します。担当する展示室は「こどもはくぶつかん」、「ひょうごの祭り」、それから「歴史工房」の「昔のくらし」のコーナーです。
 主な研究テーマは、「妖怪」と「玩具」です。平成18年に総合研究大学院大学に「妖怪」に関する博士論文を提出し、博士号を取得しました。当時、日本の妖怪研究で博士号を取った人はほかにいなかったので、日本初の「妖怪博士」かも知れません。
 「妖怪を研究しています」と言うと必ず聞かれるのが「妖怪っているの?」ということですが、これは正直「わかりません」としか答えようがありません。私は「妖怪がいるかいないか」を研究しているのではなく、むしろ「いない」ことを前提に、「人間はなぜ、妖怪を必要としてきたのか」を研究しているので、「妖怪がいるかいないか」ということには、あまり関心がありません。それに、妖怪が実際にいたとしたら、それはもはや妖怪ではなく、ただの珍しい動物です。妖怪は、いないからこそ「妖怪」なのです。
 「いないものを研究できるのか?」と言う人もいます。これも、私は「妖怪そのもの」を研究しているわけではなく、「妖怪を必要としてきた人間(の文化)」の方を研究しているので、まったく問題はありません。その意味で、生物学者が生物を研究するのとは違うと言えます。
 日本には数多くの妖怪が伝承されています。そうした妖怪の伝承を人間はなぜ生み出したのか、人間の文化・社会の中で妖怪はどのような役割を果たしてきたのか、そういったことを研究するのが私の妖怪研究です。

本年度の活動計画

講座・講演など
・れきはくアカデミー「城と妖怪」平成29年7月30日(日) 14:00から 兵庫県立歴史博物館地階ホールにて

これまでの活動・研究

展覧会
・特別展「立体妖怪図鑑―妖怪天国ニッポン partU―」平成28年7月16日(土)〜9月11日(日)
・特別展「〈美似〉the NIPPON―海洋堂のミニチュアコレクション―」平成27年4月18日(土)〜6月14日(日)
・特別企画展「こどもの科学―ふしぎ玩具のいま・むかし―」平成26年7月5日(土)〜8月31日(日)
・特別企画展「博物館はおばけやしき―Haunted Museum―」平成25年7月13日(土)〜9月1日(日)
講座・講演など
・れきはくアカデミー「妖怪としての人形」平成28年8月28日(日) 14:00から 兵庫県立歴史博物館地階ホールにて
・れきはくアカデミー「柳田國男の妖怪研究」平成27年8月2日(日) 14:00から 兵庫県立歴史博物館地階ホールにて
・れきはくアカデミー「科学と幽霊―明治の『妖怪手品』をめぐって―」 平成26年7月20日(日) 14:00から 兵庫県立歴史博物館地階ホールにて
・トークイベント「お化け☆談義 in おばけやしき展(化野燐氏とのトークショー)」平成25年8月18日(日) 14:00から 兵庫県立歴史博物館地階ホールにて
・れきはくアカデミー「お化け屋敷の誕生」 平成25年7月28日(日) 14:00から 兵庫県立歴史博物館地階ホールにて
館外での活動
 
・「伝承の妖怪、表象の妖怪」平成28年11月26日 東洋大学
・「城と妖怪」平成28年10月1日 上郡町生涯学習支援センター
・「博物館にふれるvol.2 立体妖怪図鑑展」平成28年8月17日 兵庫県立神戸生活創造センター
・「第37回山桃忌シンポジウム 現代に生きる妖怪たち」平成28年8月6日 福崎町エルデホール
・「『妖怪語彙』と共同幻覚―『コナキジジ』を例に―」平成27年10月11日 関西学院大学(第67回日本民俗学会年会)
・「河童、人魚、水界の妖怪たち」平成27年9月26日 神戸市立須磨水族園
・「『自然』の象徴としての妖怪」平成27年9月12日 千葉県立中央博物館
・「『江戸の妖怪』としての河童―妖怪研究の立場から―」平成27年6月21日 宮崎県立図書館
・「柳田國男の妖怪研究と『妖怪談義』」平成26年12月7日 神戸女子大学三宮キャンパス
・「妖怪をめぐる誤解・誤解が生み出す妖怪」平成26年8月2日 兵庫県立歴史博物館(人文科学とコンピュータ研究発表会)
・「妖怪の造形」平成26年7月27日 高浜市やきものの里かわら美術館
・「江戸の三大改革と妖怪文化」 平成25年11月26日 国立国際日本文化研究センター
・「カッパの博物学」 平成25年10月26日 新潟県佐渡市福浦組集会場
・「お化け屋敷の誕生」 平成25年8月24日 広島県三次市十日市コミュニティーセンター
・「環境と妖怪」 平成25年5月15日 兵庫県立大学姫路環境人間キャンパス
著書・発表論文など
・『日本生活史辞典』(木村茂光他編、共著) 2016(吉川弘文館)
・「妖怪いやげもの名鑑特別編 立体妖怪図鑑」『怪』vol.48 2016(角川書店)
・『立体妖怪図鑑 モノノケハイ』 2016(角川書店)
・「現代に息づく江戸の妖怪文化」『水の文化』第53号 2016(ミツカン水の文化センター)
・「伝承から表象へ――現代妖怪イメージの起源」『ユリイカ』7月号 2016(青土社)
・「スナカケババはなぜ婆なのか?」『怪』Vol.46 2015(角川書店)
・「妖怪のせいなのね―『妖怪ウォッチ』のアルケオロジー」『子どもの文化』第47巻8号 2015
・「妖怪いやげもの名鑑特別編 日本全国妖怪民芸めぐり」『怪』Vol.45 2015(角川書店)
・『特別展図録 <美似>the NIPPON―海洋堂のミニチュアコレクション―』2015(兵庫県立歴史博物館)
・「江戸の三大改革と妖怪文化」『怪異・妖怪文化の伝統と創造――ウチとソトの視点から 国際研究集会報告書 第45集』2015(国際日本文化研究センター)
・「狸と妖怪」『ジブリの教科書8 平成狸合戦ぽんぽこ』2015(文藝春秋)
・「〈霊感〉再考」『魅せる!超フォークロア 近藤雅樹ワールドの探検』2014(近藤雅樹追悼企画実行委員会)
・「科学と妖怪手品」『怪』vol.42 2014(角川書店)
・「江戸の三大改革と妖怪文化」『HUMAN』vol.6 2014
・『こどもの科学 ガイドブック』2014(兵庫県立歴史博物館)
・「江戸の妖怪文化」『江戸妖怪大図鑑』2014(太田記念美術館)
・「河童イメージの変遷」 『河童とはなにか』 2014 (常光徹+国立歴史民俗博物館編、岩田書院)
・「解説 『妖怪』を作った妖怪」 『水木しげる漫画大全集082 妖怪変化シリーズ 全』 2014 (水木しげる著、講談社)
・「江戸時代のお化け屋敷」 『怪』第40号 2013 (角川書店)
・「解説」 『豆腐小僧双六道中おやすみ』 2013 (京極夏彦著、角川書店)
・『日本怪異妖怪大事典』 2013 (共著、東京堂出版)
・『博物館はおばけやしき―Hounted Museum― ガイドブック』 2013 (兵庫県立歴史博物館)
・『江戸の妖怪革命』 2013 (角川学芸出版)
・「江戸のカッパ、上方のカワタロウ」 『ダ・ヴィンチ』2013年6月号 (メディアファクトリー)
・「『妖怪名彙』のコナキジジ」 『怪』第38号 2013 (角川書店)
・「柳田国男と『超能力』」 『怪』第37号 2012 (角川書店)
・「河童は緑色か?」 『怪』第37号 2012 (角川書店)
・「妖怪/フィギュア論」 『比較日本文化研究』第15号 2012 (比較日本文化研究会)
・「星に願いを ――金銀星とカネダマ」 『怪』第36号 2012 (角川書店)
・「『妖怪名彙』と心霊研究」 『怪』第36号 2012 (角川書店)
・『収蔵資料目録13 入江コレクション3 組上絵』 2012 (兵庫県立歴史博物館)
・「柳田国男と妖怪・怪談研究」 『日本民俗学』第270号 2012 (日本民俗学会)
・「妖怪と玩具」『歴博』第170号 2012 (国立歴史民俗博物館)
・「禍福は跋扈する妖怪のままに―江戸の都市伝説」『怪』第34号 2011 (角川書店)
・「民俗学で読み解く諸星大二郎」『文藝別冊 諸星大二郎』 2011 (河出書房新社)
・「蜘蛛女のキス」『怪』第33号 2011 (角川書店)
・『妖怪学の基礎知識』 2011 (共著 小松和彦編 角川学芸出版)
・「カッパ造形のはじまり――50年代カッパブームと民芸品」『河童!カッパ!!かっぱ!!!THE KAPPA 四万十川カッパ造形大賞作品集』 2011 (ワールドフォトプレス)
・「馬之助神社と宮脇館長」『河童!カッパ!!かっぱ!!!THE KAPPA 四万十川カッパ造形大賞作品集』 2011 (ワールドフォトプレス)
・「郷土玩具と妖怪――妖怪文化の『伝統の創造』」『妖怪文化の伝統と創造』(小松和彦編) 2010 (せりか書房)
・「フィギュアの誕生――『ひとがた』への畏れと愛」『フィギュアの系譜展ガイドブック』 2010 (京都国際マンガミュージアム・兵庫県立歴史博物館)
・「化物屋敷絵巻」『別冊太陽 日本のこころ170 妖怪絵巻』 2010 (平凡社)
・「解説」『学校の怪談 百円のビデオ』 2009 (常光徹著、講談社)
・『百鬼夜行の世界』 2009 (共著 大学共同利用期間法人人間文化研究機構)
・『図説 妖怪画の系譜』 2009 (共著 河出書房新社)
・「解説―無鬼論者の有鬼論―」『混沌王 人工憑霊蠱猫』 2008 (化野燐著 講談社)
・『収蔵資料目録12 入江コレクション2 光学玩具』 2008 (兵庫県立歴史博物館)
・「ザシキワラシのポストモダン―ある妖怪キャラクターの『神話解体』」『小松和彦先生還暦記念論文集 日本文化の人類学/異文化の民俗学』 2008 (共著 法蔵館)
・『NHK知るを楽しむ 歴史に好奇心 江戸のなんでも見てやろう』 2007 (共著 NHK出版)
・「妖怪研究の現在」『ナイトメア叢書3 妖怪は繁殖する』 2006 (共著 一柳廣孝・吉田司雄編 青弓社)
・「妖怪としての貨幣――金霊をめぐって」 『日本人の異界観』 2006 (小松和彦編 せりか書房)
・「〈霊感〉考――怪異のヴァーチャル・リアリティ化」『国際宗教研究所ニュースレター』第51号 2006 (財団法人国際宗教研究所)
・『日本人の妖怪観の変遷に関する研究―近世後期の「妖怪娯楽」を中心に―』 2006 (総合研究大学院大学博士論文)
・「〈郷土/玩具〉考――20世紀初頭における〈イノセンス〉の発見」『大阪大学日本学報』第25号 2006 (大阪大学大学院文学研究科日本学研究室)
・『江戸の妖怪革命』 2005 (河出書房新社)
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