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2011年度

スタッフ紹介  れきはく 学芸員の部屋

主査・学芸員
香川雅信(かがわまさのぶ)
専門分野 日本民俗学
学位 博士(学術)
所属学会 日本民俗学会
日本文化人類学会
近畿民具学会
四国民俗学会
比較日本文化研究会
   
   

学芸員紹介

 民俗担当の香川と申します。担当する展示室は「こどもはくぶつかん」、「ひょうごの祭り」、それから「歴史工房」の「昔のくらし」のコーナーです。
 主な研究テーマは、「妖怪」と「玩具」です。平成18年に総合研究大学院大学に「妖怪」に関する博士論文を提出し、博士号を取得しました。おそらく日本の妖怪研究で博士号を取った人はほかにいないので、日本初の「妖怪博士」かも知れません。
 「妖怪を研究しています」と言うと必ず聞かれるのが「妖怪っているの?」ということですが、これは正直「わかりません」としか答えようがありません。私は「妖怪がいるかいないか」を研究しているのではなく、むしろ「いない」ことを前提に、「人間はなぜ、妖怪を必要としてきたのか」を研究しているので、「妖怪がいるかいないか」ということには、あまり関心がありません。それに、妖怪がいるとしたら、それはもはや妖怪ではなく、ただの珍しい動物です。妖怪は、いないからこそ「妖怪」なのです。
 「いないものを研究できるのか?」と言う人もいます。これも、私は「妖怪そのもの」を研究しているわけではなく、「妖怪を必要としてきた人間(の文化)」の方を研究しているので、まったく問題はありません。その意味で、生物学者が生物を研究するのとは違うと言えます。
 日本には数多くの妖怪が伝承されています。そうした妖怪の伝承を人間はなぜ生み出したのか、人間の文化・社会の中で妖怪はどのような役割を果たしてきたのか、そういったことを研究するのが私の妖怪研究です。

本年度の活動計画

講座・講演など
・れきはくアカデミー「浮世絵のなかの妖怪」 平成23年10月30日(日) 14:00から 兵庫県立歴史博物館地階ホールにて

これまでの活動・研究

展覧会
・特別展「フィギュアの系譜―土偶から海洋堂まで―」 平成22年10月9日(土)〜12月5日(日)
・特別展「妖怪天国ニッポン―絵巻からマンガまで―」 平成21年4月25日(土)〜6月14日(日)
・特別企画展「光と影のワンダーランド―アニメのルーツをさぐろう―」、平成20年8月9日(土)〜9月28日(日)
講座・講演など
・れきはくアカデミー「妖怪/フィギュア論」平成22年11月14日(日)
・れきはくアカデミー「妖怪マンガと民俗学」 平成21年6月7日(日)
・れきはくアカデミー「幻灯とおばけ」 平成20年8月31日(日)
館外での活動
・「お化け大学校」協賛トークショー&ワークショップ「お化け★談義」平成23年2月5日(土) 京都国際マンガミュージアム
・京都国際マンガミュージアム特別展「フィギュアの系譜」講演会「妖怪/フィギュア論」平成22年8月8日(日)京都国際マンガミュージアム
・鬼シンポジウムinふくちやま2010「妖怪画の系譜」平成22年11月7日(日) 福知山市厚生会館
・大阪歴史博物館特別展記念シンポジウム「大阪おもちゃサミット―関西三大子ども文化コレクションとの対話―」平成22年4月25日(日) 大阪歴史博物館
・人間文化研究機構第10回公開講演会・シンポジウム「百鬼夜行の世界」 平成21年7月11日(日) 有楽町朝日ホール
著書・発表論文など
・『妖怪学の基礎知識』 2011 (共著 小松和彦編 角川書店)
・「妖怪いやげもの名鑑6 伊東のどんどろ」『怪』第32号 2011 (角川書店)
・「新出『化物づくし絵』について」『怪』第32号 2011 (角川書店)
・「カッパ造形のはじまり――50年代カッパブームと民芸品」『河童!カッパ!!かっぱ!!!THE KAPPA 四万十川カッパ造形大賞作品集』 2011 (ワールドフォトプレス)
・「馬之助神社と宮脇館長」『河童!カッパ!!かっぱ!!!THE KAPPA 四万十川カッパ造形大賞作品集』 2011 (ワールドフォトプレス)
・「妖怪いやげもの名鑑5 山彦人形・ゲテ人形」『怪』第31号 2010 (角川書店)
・「発掘!『稲生物怪録絵巻』の異本」『怪』第31号 2010 (角川書店)
・「郷土玩具と妖怪――妖怪文化の『伝統の創造』」『妖怪文化の伝統と創造』(小松和彦編) 2010 (せりか書房)
・「発掘!『稲生物怪録絵巻』の異本」『怪』第31号 2010 (角川書店)
・「郷土玩具と妖怪――妖怪文化の『伝統の創造』」『妖怪文化の伝統と創造』(小松和彦編) 2010 (せりか書房)
・「妖怪いやげもの名鑑4 特別編 妖怪フィギュアの誕生」『怪』第30号 2010 (角川書店)
・「座談会 お化けから、この世のすべてへ」(榎村寛之・香川雅信・化野燐)『妄邪船』2010 (化野燐著 講談社)
・「フィギュアの誕生――『ひとがた』への畏れと愛」『フィギュアの系譜展ガイドブック』 2010 (京都国際マンガミュージアム・兵庫県立歴史博物館)
・「化物屋敷絵巻」『別冊太陽 日本のこころ170 妖怪絵巻』 2010 (平凡社)
・「妖怪いやげもの名鑑3 〈白樺派〉妖怪民芸」『怪』第29号 2010 (角川書店)
・「解説」『学校の怪談 百円のビデオ』 2009 (常光徹著、講談社)
・「妖怪いやげもの名鑑2 道祖太神・安来節土鈴」『怪』第28号 2009 (角川書店)
・「妖怪いやげもの名鑑1 まよけ山姥」『怪』第27号 2009 (角川書店)
・「かっぱこけし」『怪』第26号 2009 (角川書店)
・『百鬼夜行の世界』 2009 (共著 大学共同利用期間法人人間文化研究機構)
・『図説 妖怪画の系譜』 2009 (共著 河出書房新社)
・「解説―無鬼論者の有鬼論―」『混沌王 人工憑霊蠱猫』 2008 (化野燐著 講談社)
・『収蔵資料目録12 入江コレクション2 光学玩具』 2008 (兵庫県立歴史博物館)
・「ザシキワラシのポストモダン―ある妖怪キャラクターの『神話解体』」『小松和彦先生還暦記念論文集 日本文化の人類学/異文化の民俗学』 2008 (共著 法蔵館)
・『NHK知るを楽しむ 歴史に好奇心 江戸のなんでも見てやろう』 2007 (共著 NHK出版)
・「妖怪研究の現在」『ナイトメア叢書3 妖怪は繁殖する』 2006 (共著 一柳廣孝・吉田司雄編 青弓社)
・「妖怪としての貨幣――金霊をめぐって」 『日本人の異界観』 2006 (小松和彦編 せりか書房)
・「〈霊感〉考――怪異のヴァーチャル・リアリティ化」『国際宗教研究所ニュースレター』第51号 2006 (財団法人国際宗教研究所)
・『日本人の妖怪観の変遷に関する研究―近世後期の「妖怪娯楽」を中心に―』 2006 (総合研究大学院大学博士論文)
・「〈郷土/玩具〉考――20世紀初頭における〈イノセンス〉の発見」『大阪大学日本学報』第25号 2006 (大阪大学大学院文学研究科日本学研究室)
・『ビジュアル・ワイド 明治時代館』 2005 (共著 小学館)
・『江戸の妖怪革命』 2005 (河出書房新社)
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