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2014年度

スタッフ紹介  れきはく 学芸員の部屋

館長補佐
小栗栖健治(おぐりすけんじ)
専門分野 歴史民俗学 日本文化史
学位 博士(文学)
所属学会 日本民俗学会
日本宗教民俗学会
ほか
   
   

学芸員紹介

■私の調べていること−お祭り・地獄絵・家−

 私は地域社会で行われているお祭りを調べています。お祭りの組織や祭祀の対象を調べていくと、地域の歴史とともに具体的な信仰内容が見えてきます。こうした地域社会で行われるお祭りは、家を基準にして行われています。
 少し考えてみましょう。家に仏壇ができるのはいつ頃、お墓が家ごとに作られるようになるのはいつ頃、家に先祖の霊が戻ってくる盂蘭盆の始まりはいつ頃?こうしたことは、「家」という意識がいつ頃にできてくるのかということと深く関わっています。家の名前、家の財産、家の職業、そして、家族。現代社会では影の薄くなったものもありますが、少し前の日本社会ではどれも継承して行かねばならない大切なものだと考えられていました。
 「家」について考えるとき、死後の世界を描いた地獄絵は大変興味深い資料です。地獄絵は、悪いことをした人があの世で舌を抜かれたり、釜ゆでにされたりする場面を描いており、倫理観や道徳観を培ううえで大きな効果がありました。しかし、別の視点から見ていくと、そこに私たちの暮らしの基点といったものが見えてきます。
 お祭りと地獄の絵、一見すると相反するような存在ですが、私にとっては「家」を仲介として大変近い関係として存在しています。

本年度の活動計画

講座・講演など
・伝統行事の集い「秋津の百石踊り」 平成26年4月29日(日)
・れきはくアカデミー「兵庫県立歴史博物館のこれから」 平成27年3月15日(日) 14:00から 兵庫県立歴史博物館ホールにて

これまでの活動・研究

展覧会
・「地獄−鬼と閻魔の世界−」 平成2年10月6日〜11月26日
・「中世の風光−庶民生活の形成−」 平成5年10月9日〜11月28日
・「姫路・城下町の祭礼―播磨国総社の三ツ山大祭―」 平成25年1月26日(土)〜4月7日(日)
館外での活動
・説話伝承学会春季大会公開講演会「兵庫県の祭りと芸能」平成23年4月30日(於神戸大学)
・富山県館山博物館20周年記念公開シンポジウム テーマ「霊場のイメージと立山曼荼羅」 パネリスト報告「「熊野の絵」と立山曼荼羅」 平成23年7月9日(於富山県民会館)
・村山民俗学会設立25周年記念講演会「地獄絵を絵解く「熊野の絵」―北村山地方を中心に―」平成23年7月25日(於山形県霞城セントラルビル)
・文化財保存技術2012文化財を支える伝統の名匠 特別講演「兵庫県の祭り・行事と文化財保存技術―20年に一度播磨国総社の三ツ山大祭を中心に―」平成24年10月14日(於イーグレ姫路)
著書・発表論文など
・『図説 地獄絵の世界』 2013 (河出書房新社)
・『ふるさとの原像―兵庫の民俗写真集―』 2012 (小栗栖健治・久下正史 神戸新聞総合出版センター)
・『熊野観心十界曼荼羅』 2011 (岩田書院)
・『宮座祭祀の史的研究』 2005 (岩田書院)
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