用語解説一覧

ひょうご伝説紀行に関連する用語解説一覧です。
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枕草子・清少納言(まくらのそうし・せいしょうなごん)

 枕草子は、平安時代に清少納言により著された随筆集で、全3巻。一条天皇の中宮、定子に仕えていた筆者の随筆で、宮中の日常や行事、筆者の自然観、人生観などからなる。豊かな感受性と透徹した文体で、同時期の『源氏物語』と並び、平安時代女流文学の代表作とされる。筆者の清少納言は清原元輔の娘で、本名、生没年とも不詳。

松帆神社(まつほじんじゃ)

 淡路市久留麻(くるま)に所在する神社。祭神は応神天皇、仲哀天皇、神功皇后。社伝では、楠木正成が湊川の合戦で戦死した際、家臣が正成の守護神である八幡大神を久留麻の地に祭ったのが始まりと伝える。明治14(1881)年に松帆神社と改称した。宝物として、後鳥羽上皇(1180〜1239)の時代に皇室刀鍛冶筆頭であった福岡一文字則宗(ふくおかいちもんじのりむね)の「菊一文字」(国指定重要美術品)、伎楽面ほか多数を蔵する。

円山川(まるやまがわ)

 兵庫県北部を流れて日本海に注ぐ但馬最大の河川。朝来市円山から豊岡市津居山(ついやま)に及ぶ延長は67.3km、流域面積は1,327平方キロメートル。流域には平野が発達し、農業生産の基盤となっている。河川傾斜が緩やかで水量も多いため、水上交通に利用され、鉄道が普及するまでは重要な交通路となっていた。

箕谷古墳群(みいだにこふんぐん)

 養父市八鹿町小山に所在する、古墳時代後期の5基の円墳からなる古墳群。円山川支流である八木川の、左岸に派生する尾根に挟まれた谷に立地する。1983〜84年に体育施設建設に伴う発掘調査がおこなわれ、2号墳から「戊辰(ぼしん)年五月□」の銅象嵌(どうぞうがん)銘文がある大刀が出土して注目を集めた。「戊辰年」は、西暦608年とされており、同古墳で出土した須恵器(すえき)とともに、古墳の年代を研究する上での基準資料となっている。箕谷古墳群は国史跡、大刀は重要文化財に指定されている。

源頼朝(みなもとのよりとも)

 鎌倉幕府初代将軍(1147〜99)。源義朝(よしとも)の三男。平治の乱で敗走する途中捕らえられ、伊豆へ流された。その後、以仁王(もちひとおう)の令旨により挙兵し、一度は敗れたものの関東地方の武士の支持を受け、鎌倉で政権を樹立した。のち、源範頼(のりより)・義経(よしつね)らを大将として、源義仲(よしなか)、平氏一門を討って京都を確保した。平氏滅亡後は、院に接近していた義経を追い、その追捕を理由として諸国に守護・地頭を置いて政権を確固たるものとした。1192年、征夷大将軍に任ぜられた。

峰相記(みねあいき)

 1348年ごろに著された中世前期の播磨地方の地誌。著者は不明である。播磨国峯相山鶏足寺(ぶしょうざんけいそくじ)に参詣した僧侶と、そこに住む老僧の問答形式で著されている。日本の仏教の教義にはじまり、播磨の霊場の縁起、各地の世情や地誌などが記されている。安倍晴明(あべのせいめい)と芦屋道満(あしやどうまん)の逸話、福泊築港、悪党蜂起の記述など、鎌倉時代末の播磨地域を知る上で重要な記録となっている。最古の写本は、太子町斑鳩寺(はんきゅうじ)に伝わる1511年の年記をもつもの。

妙見山(みょうけんさん)

 兵庫県下では各地にこの名を冠した山があるが、ここでは養父市に所在する山。標高は1,139m。氷ノ山後山那岐山国定公園(ひょうのせんうしろやまなぎさんこくていこうえん)に属し、ブナの原生林をはじめ植生がよく保存され、動物も豊富である。

妙見菩薩(みょうけんぼさつ)

 仏教における信仰対象である天部(てんぶ:仏法を守護する天界の善神の総称)の一つ。妙見菩薩は他の菩薩と異なり、インドが発祥ではなく中国で成立した。中国では北斗七星を信仰する思想があり、これが仏教思想と融合して神格化されたものが妙見菩薩だという。「妙見」は、見る力に優れた者の意味であり、真理や善悪を見る力に優れた仏であることを示す。国土を守り幸福をもたらすとされ、日本では、奈良時代から信仰の対象となってきた。全国に散らばる「妙見山」は、妙見菩薩信仰が広くおこなわれていたことを示すものである。

名神大社(みょうじんたいしゃ)

 延喜式で定められた神社の社格。鎮座の年代が古く由緒正しくて霊験ある神社。名神社。

三輪神社(みわじんじゃ)

 三田市三輪に所在する神社。大和国一宮である大神神社(おおみわじんじゃ:奈良県桜井市所在)から分祀(ぶんし:神を分けて祭ること)された神社で、オオナムチノミコト(大己貴神)を祭神とする。新抄挌勅符抄(しんしょうきゃくちょくふしょう:平安時代に成立した法制書)等によれば、天平神護元(765)年9月摂津の国に大和の大神神社の封戸(ふこ:社寺に所属して、租税や労役を納める民)を置いたという記述が見えることから、この時代にはすでに存在していたと考えられており、県下でも屈指の古社である。

武庫川(むこがわ)

 篠山盆地に源流をもち、三田盆地、武庫川渓谷を経て大阪湾に注ぐ河川。延長は約65km、流域面積は496平方キロメートル。主な支流には、青野川、有馬川、波豆川などがある。三田盆地より下流にあたる、宝塚市武田尾(たけだお)から西宮市生瀬(なまぜ)周辺では、深さ100〜200mの渓谷を形成する。下流域は武庫平野とも呼ばれ、大阪平野の北西部を占める。河口付近は「武庫の浦」と呼ばれ、万葉集にもその地名が見える。

室町時代(むろまちじだい)

 足利尊氏(あしかがたかうじ)が建武式目(けんむしきもく)を制定した1336年、または征夷大将軍に任ぜられた1338年から、織田信長(おだのぶなが)によって、足利義昭(あしかがよしあき)が京から追放された1573年までの、約240年間。1467年の応仁の乱以降は、戦国時代とも呼ばれる。

雌岡山・雄岡山(めっこさん・おっこさん)

 神戸市西区に所在する山。雌岡山は標高249m、雄岡山は標高241mを測る。古代から神奈備(かんなび:神が鎮座する山)として信仰されたようで、雌岡山頂上には、神出神社が祭られている。優美な山容から、一帯は『改訂・兵庫の貴重な自然 兵庫県版レッドデータブック2003』の自然景観でCランクにあげられている。

文殊菩薩(もんじゅぼさつ)

 仏教における菩薩の一つ。文殊師利菩薩(もんじゅしゅりぼさつ)の略。普賢菩薩(ふげんぼさつ)とともに、釈迦如来の脇侍をつとめる(釈迦三尊像など)。知恵の菩薩として信仰されており、「三人寄れば文殊の智恵」などのことわざでよく知られる。