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真浦[まうら]の獅子舞(家島の檀尻船[いえしまのだんじりぶね])
 姫路市家島町[ひめじしいえしまちょう]の真浦では、7月24・25日の天神社(家島神社)の祭りに檀尻船が出て、その上で獅子舞が行われる。海上で行われる獅子舞は全国的にも非常に珍しい。
 檀尻船は、2隻の船を並べてつなぎ合わせ、その上に舞台を組んだ形のもので、かつては鯛網船2隻をつなぎ合わせて組んでいたが、現在は軽合金製のものに変わっている。檀尻船に掲げた「天満宮」の額に文政3年(1820)の銘のあるものが残っていることから、江戸時代後期にはすでに行われていたものと推測される。
 獅子舞は獅子連中[ししれんちゅう]と呼ばれる青年たちによって演じられ、演技の指導には獅子舞保存会があたる。獅子連中は踊り手14人、笛7人、ササラの童子4人の計25人で構成される。
 24日の宵宮では、真浦港に停泊した檀尻船の上で獅子舞が行われる。演目には神楽[かぐら]・花懸り[はながかり]・餌拾い[えいらい]・四方舞[しおまい]・洞入[ほらいり]・洞返[ほらがえり]・八洲[やしま]の7種がある。なお、獅子が移動中に演じる舞は道中[どうちゅう]と呼ばれる。
 25日の昼宮では、まず獅子の一団は真浦の氏神である真浦神社に向かい、神楽を奉納する。真浦神社の前や檀尻船に向かう途上で、獅子を先導する2名の天狗役と青年団の若者たちとの間で激しい押し合いがある。獅子が檀尻船に乗り込むと、真浦港から天神社(家島神社)のある天神鼻[てんじんばな]まで海上を渡御[とぎょ]する。船上で、獅子は「道中」を練る。天神の浜に着くと、獅子の一団は長い石段を上がって神社に向かい、獅子舞を奉納する。

檀尻船に付けられる「御花(おんはな)」 道中 ササラの童子から御幣を受け取る 真浦神社に神楽を奉納
天狗と青年たちの力くらべ 海上を行く檀尻船 海上での道中練り 餌拾い