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太福寺[たいふくじ]の雀[すずめ]の頭[とう]
 神戸市北区道場町[どうじょうちょう]生野の太福寺[たいふくじ]では、2月12日に雀の頭[とう]が行われる。
 1月に入ると、青年は朴[ほう]の木の薄皮をはいで花状に削った雀の巣を作る。小雀[こすずめ]は、はぜの木を削り、色付けして雀に仕上げる。柄になる部分は青竹を割り、三ッ又に先を削り、雀の巣を中央に差し込む。その両側に小雀を差すと2匹の雀が巣に並んで留まったように見える。
 頭屋でお頭入りの行事が終ると、先に届けられていた雀飾りを担いで寺に練り込む。この時、直径40センチメートルの鏡餅[かがみもち]を寺へ持って行く。鏡餅はハゼの木を二ッ割りにし、藤づるで両側から十文字に縛り、樒[しきび]の枝を添える。
 法会[ほうえ]が終ると太子堂の縁[えん]に雀飾りを持ち出し、僧が手分けして雀と巣を別々にして縁[えん]から参拝の人達に投与する。拾った雀は家の軒先に吊り下げると疱瘡除け[ほうそうよ]になると伝えられている。

巣を藁苞に差して雀飾りを作る 苞に差した雀の巣飾り   朴の木の薄皮をはいで花状に削った巣とハゼの木で作り色づけした小雀   寺で太子講の合図の鐘を打つ
鐘の合図を聞いてお頭の子供を抱いて寺に集う親子 太子堂での大般若経の転読   大般若経の転読   堂の縁に苞を持ち出して雀まき  
拾った雀や巣を手に持つ参詣人