魅力ある学校づくり
グリーンスクールへの取組
〜「OTF ガーデニングロード」から始まる緑化活動と地域交流〜

1 地域の自然環境
小野市は川や緑に多く囲まれた歴史ある街です。色と香りのまちづくり・地域循環型まちづくりを推進しており、「みんなのうつくしいまちづくり」(MUM)を目標として、市の景観の緑化を心がけています。街中にハーブや市花のひまわりなどが、美しく植栽されており、地域を走るコミュニティバスも、ひまわりや紫陽花の花などがデザインされています。小野市商工会議所が主催する「小野市産業フェスティバル」では、寄せ植えやハンギング、盆栽などのガーデニングコンテストや、ミニガーデンなどの製作も行われています。「フラワーマイスター制度」の講習会も実施されており、地域の方のガーデニングへの関心が高い街です。地域のガーデニングボランティアの方による育苗・植栽活動が定期的に実施されています。

2 活動の趣旨・目的・内容及び成果
(1) 活動を始めた動機
生活創造科3年生が「課題研究」の授業の中で、環境やエコロジーに関する活動を進めるために「エコグループ」を作りました。
・平成21〜22年度 廃油の有効利用 エコキャンドルの製作 クリスマスイベントへの提供
・平成23年度    夏の日差しを遮るためのゴーヤカーテンの製作、ゴーヤ茶、あまり布の有効活用
 そのような中、平成24年度は地域の環境やエコに視野を広げ、福祉施設での交流を交えたエコ活動などを実施。さらに、本校周辺の環境を見直し、正門横の見通しの悪い交差点部分に着目し、小野市地域振興部まちづくり課やガーデニングプランナーの方の協力を得て、本校の敷地の一部を庭園化し、遊歩道を付けるというデザインを考えました。結果、公益財団法人都市緑化機構主催の「緑の環境デザイン賞」に応募し、緑化大賞を受賞、緑化が実現しました。 (表彰式 平成25年6月4日 東京 帝国ホテル)平成25年度からは、完成した花壇や遊歩道を活かした地域交流やエコ活動をはしめ、緑化活動などの環境教育を行っています。"

(2) 活動の趣旨
 完成した花壇と遊歩道は「OTFガーデニングロード」と命名されました。「OTF」は「Ono Technical Flowers」を略したものです。ネーミングにあたっては、校内アンケートを行い生徒たちで相談して決定しました。
 課題研究エコグループでは、花壇の維持管理、花の色や香りを活かしたものづくりを実施しながら、地域の方々との交流を深め、緑化活動や環境への意識を高めることを目的としています。また、男子も含めた有志生徒による花壇の清掃や除草作業により、小学生の通学路や高齢者の方の散歩道となる遊歩道の美化に努め、生徒の自主的な地域環境活動を促すとともに、少しでも地域の役に立てるよう取り組んでいます。

(3) 活動内容について







(4) 生徒の意識の変化
 植栽作業ではガーデニングボランティアの方に、花の植え方や水やりの仕方などを教えていただき非常にためになりました。今日植えた花を枯らさないように、しっかりと水やりをしたいです。また、植物は成長するのが早くてびっくりしました。ハーブには集中力を高めたり、消臭や殺菌効果、血液の流れが良くなるなど、いろいろな効果があることがわかりました。また、たくさんのハーブを加工しても、オイルが少しだけしかとれないこともわかりました。  ローズマリーのカットでは、ハサミの使い方がわからなかったので、ガーデニングボランティアの方に教えてもらいました。その方に「あんた上手やねえ!」と言われ、とてもうれしかったです。たくさんのローズマリーをカットしてとてもすっきりしました。冗談を交えた話もでき自分のおばあちゃんみたいで大好きになりました。

(5)環境等の保全・復元・創造への効果



3 地域等との連携・パートナーシップ、国際的な活動の広がり
(1) 地域等とのかかわりの仕組みについて
 「OTFガーデニングロード」を通しての地域交流・緑化活動は小野市地域振興部まちづくり課との連携を軸とて行われています。 また、まちづくり課を通して、地域で活動する「ガーデニングボランティア」の方々やNPO法人「グリーンスタッフ」の方々に活動内容をご理解いただき、本校生徒と共同した活動につなげています。  「ガーデニングボランティア」の方や「グリーンスタッフ」の方々と一緒になって活動することにより、生徒たちは、環境に対する意識を高めるとともに、ガーデニングに関する知識や技術を身につけることができています。また、異年齢の方とのふれ合いにより、コミュニケーション能力や他者を思いやる心が向上しています。今後もこの活動を継続していくことで、地域に根付いた専門高校として発展していきたいと思っています。

(2) 地域等の受け止め方
 正門横の花壇と遊歩道の完成後、道路の見通しが良くなり安全性が向上しました。「OTFガーデニングロード」は、本校生徒や小学生の通学路として、また地域住民の散歩道として利用されています。特に近くの福祉施設の高齢者がよく散歩に来られ、季節の花やその香りを楽しまれている風景もよく見られます。介護士の方によると、利用者さんが散歩するのが楽しくなったと喜んでおられるそうです。春季と秋期の植栽活動、水やりや除草作業に積極的に取り組んでいる様子を地域の方々に温かく見守っていただけていることを感じています。また専門高校の特性を生かしたものづくりを共に体験する活動を通して、地域の方々にも高校生の柔らかい発想や独創的な工夫を知っていただける良い機会となりました。

(3) 国際的な視点での活動の広がり
 本校の緑化活動やその取り組みをホームページ等で広く発信することで、環境に対する意識と取り組みが、国際的に広がっていくことを期待しています。

4 今後の課題
 今後の課題としては
@学習したことを活かして、関係した生徒たちが後輩に緑化活動等の取り組みを伝え、継続した環境教育となるよう定着させる。
A生徒たち自らがさらに創意・工夫を重ね、より良い活動としていくとともに、その取り組みを地域へ発信し、地域との関わりをさらに深めた緑化活動とする。
B本校の工業科(機械科・金属工業科・電子科)ともさらに連携し、太陽光発電やLEDライトの設置など、より環境・安全に配慮した花壇となるような取り組みを実施したい。

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