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安全な空間を作る初夏の風がすがすがしく感じられ、長雨のうっとうしい心を慰めてくれます。子どもたちは進級した喜びに満ち、それぞれの学年の学校生活も軌道に乗って、元気いっぱいの学校生活を送っています。 ちょうど6月頃になると、子どもたちは学校やお稽古事で、くたくたに疲れて家に帰ってきます。 そして、家族と一緒においしい夕食を食べてくつろぎ、睡眠を十分とると心身ともに回復します。 そうすることにより、翌朝また元気よく学校へ出かけることができます。 ところが、親が子どもの将来を案ずるあまり、疲れて帰ってきた子どもに、家庭でも厳しく勉強するようにすすめすぎると、わが家がくつろぎの場ではなくなってしまい、元気が回復できないままに、あくる朝を迎えることになります。 子どもたちが望んでいるのは、学校から帰ってきて「くつろげる家庭」です。 形にはまった理想の家族像のようなものがあるわけではありません。それぞれの家庭で、よその家庭にはない楽しい家族関係を作れば良いのです。 「必要なモノさえ与えていれば子どもは育つ。」と思えた時代もありましたが、今や楽しい家庭は、家族が意識的に協力し合わなければなかなか得られません。 子どもにとって心安らぐ居場所になっているかどうか、もう一度、家庭を見つめ直してみることが必要ではないでしょうか。 そして地域では、そうした各々の家庭の個性を尊重しあう気持ちで共存していくというのが、新しいこれからの社会といえます。 お互いがもう一度足もとを見直し、そして子育てにさらなるご協力をお願いします。
校長 岡本 雅博
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〒673‐1116 兵庫県三木市吉川町大畑543 |