伝統文化から学ぼう

 本校の特色ある取り組みの一つに、播州柏の飼育と伝統芸能「鶏合わせ」があります。播州柏は、昭和63年に、本校が県の「愛鳥モデル校」に指定されたのをきっかけに郷土に伝わりながらも数が減少しつつあった日本鶏「播州柏」の飼育・保護活動を平成元年から始めました。平成5年には、愛鶏家や郷土史家、本校職員が力を合わせ、子どもたちとともに、半世紀の間途絶えていた伝統行事「鶏合わせ」を復活させました。地域の方々には、飼育方法を教えていただいたり、学校で生まれた多くのひなを家庭(地域)で育てていただいたりしながら、地域の教育力を生かした教育を推進しています。子どもたちが体験的・体感的に学習することを通して、ふるさとに対する愛情と誇りをもち、心豊かに育っていくことを願い、実践を積んでいます。
播州柏

播州柏は、日本鶏の末裔で、姿と声が美しく、赤茶色の体に黒くて長い尾をもち、雄は闘争性が強いのが特徴です


飼育を担当するのは、4年生です。3〜4人のグループをつくり、その日一日責任をもって世話をします。
播州柏の当番をして       4年生児童

4年生になったはじめのころ、5年生の子3人に播州柏の世話のことをいろいろ教えてもらいました。はじめは、とてもこわくて、なかなかうまく世話ができませんでした。でも、今では播州かしわをだけるくらいになりました。播州かしわは、見た目は少しこわいけれど、心はすごくやさしいです。私たちが当番の時、ひなが冷たくなっていたことがありました。私は、すぐに穴をほってうめてあげました。とてもかわいそうでした。今生きている播州かしわに長生きしてほしいと思いました。もうすぐ、5年生になります。次の4年生の子たちにもかわいがって育ててほしいと思います。

鶏合わせ

近くの神社の神事や地元の民俗行事などをもとに、群舞と鶏合わせを組み合わせた本校独自の「鶏合わせ」を作っていきました。
6年生の児童の担当で、かねや太鼓、篠笛などの創作雅楽に合わせて、鶏に扮した巫女装束の舞子4人が優雅に群舞します(右写真)。最後に、2羽の播州柏を鳴き合わせ、豊作と平和を祈ります(上写真)。毎年、中町の行事「多哥寺観月会」において、披露します。
「鶏合わせ」に参加して     6年生児童

練習は、クラブ活動の時間と発表前の集中練習でした。舞踊りは、そんなに激しい動きではないのに大変でした。一つひとつの動作に、つま先から指先、頭のてっぺんまで集中しなければなりません。腕もだるく、汗がだらだらと流れます。でも、これまでの先輩もがんばっておられたと思い、歯をくいしばってがんばりました。観月会当日、たくさんの町の人たちが見守る中で、最後まで気をぬかないように、鶏のように舞うことができました。最後の鶏を合わせる場面が終わると、観客の人たちからたくさんの拍手をいただきました。本当にうれしかったです。これからも、町の宝物「鶏合わせ」を大切にしていってほしいと思いました。