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明北青春百人一首 2016 年 夏

《 巻頭歌 》 〜 Every cloud has a silver lining. 〜

  1. この雲の向こうはきっと晴れわたり 銀の裏地が広がっている
    ( 3−3 月並み )

《 初めての、高校生の夏 の部 》

  1. もう待てない チャイムと同時に走り出す テストが終わるその日のユニバ
    ( 7 ジェラトーニ )

  2. 「開園時、走らないでね」 をガン無視し 一目散に 「トイスト・マニア」 へ
    ( 9 チャンドゥ )

  3. 氷山に銀のスプーンを突き立てて 今年も頭痛の夏が始まる
    ( 4 夏休みの最終日 )

  4. 七時前 心地よい風吹き抜けて ひとり感じる小さな幸せ
    ( 2 空 )

  5. 流れゆく雲を見つめて思い出す なつかしき歌 なつかしき声
    ( 2 Enigma )

  6. 遠い国の手の届かない何物を見つめているか 向日葵の花
    ( 4 砂時計 )

  7. カレンダー 予定を書いていくたびに できる気がするタイムスリップ
    ( 5 クローバー )

  8. 人混みは覚悟の上の花火大会 場所取り・行列・頭が痛い
    ( 4 夏休みを満喫できなかった人 )

  9. 覚悟して花火大会行く途中 リア充どころか結婚式が…
    ( 4 Your Name )

  10. 「俺ら別に負けてないよな!?」 男同士みなとこうべで励まし合った
    ( 9 くさた )

  11. 花火見て風情味わう背後から 一斉に鳴るスマホの連写
    ( 5 ホイミスライム )

  12. 道迷い 急な坂道上り下り やっとたどり着くオープンキャンパス
    ( 7 湊崎 )

  13. ひまわりの迷路に足を踏み入れる 抜けたら笑顔も一緒に咲いた
    ( 2 たけのこの里 )

  14. 白黒のアームカバーをつけてたら なんと斬新 ボーダー焼けに
    ( 5 I love con. )

  15. 日焼け止め いつしか塗るのをやめている 女子力捨てて黒さキワめる
    ( 2 黒さナンバー1 )

  16. 「雨近し」 飛び交うツバメで知る天気 飛ぶのも必死 よけるのも必死
    ( 2 りんご )

  17. 虹がかかり 暑さが少しやわらいだ 一人ひとりに笑みがこぼれる
    ( 7 嗚呼 )

  18. 炎天下 流した雫は二通り 頑張った汗 悔しい涙
    ( 5 サイパイ )

  19. 洗いたてのビブスをくぐり抜ける風 冷気と香りを運び来る午後
    ( 7 チャリキーP )

  20. 目覚めれば隣に半裸の人がいて 驚き起きる合宿の朝
    ( 9 クサッタ )

  21. 合宿中 宿題のための二時間を 友と二人で絵しりとりする
    ( 7 シャーペンと消しゴムとしたじき )

  22. 「部活には支配されるな」 と言っていた 去年の学校説明会で
    ( 7 ストロベリー )

  23. 連絡網 存在しないということは 死んでも部活に来いというのか
    ( 5 ネコ飼いたい )

  24. 人はみな誰にも譲れぬものがある 扇風機めぐる熾烈な戦い
    ( 2 トマ美ちゃん )

  25. ドア開かず 開閉ボタンを押し続け 表示を見ると 「回送電車」
    ( 7 sunflower )

  26. 誘っても断ってきた友が何故か イオンで彼女と二人でいてる
    ( 2 ママチャリ )

  27. 初めての一人カラオケ ドリンクバー 曲入れすぎて2杯しか飲めず
    ( 7 2杯 )

  28. ひさびさに 「ぼくの夏休み」 楽しんだ PSPの画面の中で
    ( 7 Lv.虚数フレア )

  29. わが家ではボルトが出ても寝ているが 「ポケモンで出た」 でみな飛び起きる
    ( 2 蒲焼きさん太郎 )

  30. ハマる父 家中徘徊したあとで 急にパジャマで外へ出て行く
    ( 1 Mr. オクレ )

  31. 三年生 僕らはいったい何になる? ×ポケモンマスター ○受験生だろ!!
    ( 3−1 マクスウェル )

  32. ポケモンGO やってる時に気がついた おもしろさがわからないことに
    ( 4 サリー )

  33. ポケモンGO スマホ片手にマックへGO ブームはすぐに裕太へGO
    ( 7 台風こいよ )

  34. ポケモンGO 気づけば誰もやってない 公園行っても元の静けさ
    ( 9 赤帽の道化師 )

  35. 青春はドラマか漫画か夢の中 今年も夏は友と乗り切る
    ( 7 ウッドストック )

  36. 須磨の海 浮き輪で浮かぶ人の波に襲われおぼれそうになってる
    ( 1 O.A. )

  37. 「久しぶり、変わってないな」 と言う友は 金髪ピアスで面影もない
    ( 5 スマホ依存症 )

  38. 三年ぶり 「大きなったな」 と言う祖父母も 三年分年老いていた
    ( 1 済州島のスイカ )

  39. 帰省先 みんながみんな 「おばあちゃんち」 おじいちゃんの立場はどこに
    ( 5 ジェラトーニ )

  40. デパートの噴水回る帰省先 閉じたシャッター徐々に濡れゆく
    ( 7 EINSHTEIN )

  41. 我が家では毎年恒例墓参り 帰路には必ず氷金時
    ( 7 狐うどん )

  42. ドリカムに合わせて母と岩盤浴 「何度でも」 流す戦いの汗
    ( 1 ポッキーの日 )

  43. トカトントン 私の頭に釘を打つ誰かを探す 夢がましき夏
    ( 1 若燕 )

  44. 午後一時 塾で周りを見渡すと みんなそろって反省中
    ( 7 一所懸命 )

  45. 宿題の手を止め外を眺めては 「このまま時が止まれば」 と思う
    ( 9 カーボン )

  46. 迫り来る夏の終わりを告げようと 塾帰りの風吹きすさんでく
    ( 3−3 じょ〜じ )

  47. どっち見る? 高校野球とオリンピック 宿題あるのにまだ迷ってる
    ( 1 からあげや )

  48. リオ五輪 閉会式を見届けて 宿題五輪の開会式だ
    ( 4 ke ke chia )

  49. クーラーとアイスと炭酸 あとTV ダラリンピックのメダル確定
    ( 2 あつし )

  50. 明北生の 「課題終わらん」 のツイートに ほっと息つく 午前二時過ぎ
    ( 5 End of the world )

  51. 眠たさをごまかすために LINE する 24 時間テレビで徹夜
    ( 4 オレンジジュース )

  52. 感動のラストで 「サライ」 が流れてる 宿題積み上げ泣きながら聴く
    ( 2 ナマケモノ )

  53. 終止符はいつだったのか せみの声 気づけば視界はとんぼのダンス
    ( 4 走れダンボールハウス )

  54. あれほどにやせると誓った夏のはず セミの声より激しく食べた
    ( 7 鉛筆削り )

  55. 何か口に入ってないと不安になり〈甘い〉と〈辛い〉の悪魔のループ
    ( 7 COCO chan )

  56. 飯食べて運動してもなお肥えず じっと股(もも)見る 逆ダイエット
    ( 5 M・H )

  57. 寝ていたら キレた口調で母が言う 「こっちは夏の休みないねん」
    ( 1 オレンジ )

  58. 妹ののんきな鼻歌 腹が立つ 小学生にもっと宿題を
    ( 5 ポケモンマスター )

  59. 最終日 忘れた課題が出現し 笑いこみ上げ焦りは消える
    ( 2 琥夜 )

  60. とりあえず母に一言告げておく 「すでに『中間』見据えてるから」
    ( 7 カモシカもシカもたしかにシカだがアシカはたしかにシカではない。 )

  61. テスト前 何かを超えた午前二時 遂に突入 賢者モードへ
    ( 2 珍タ又 )

  62. ポジティヴに! もう少しだけ辛抱だ あと四か月で 冬休みだよ
    ( 5 北斗七星 )

  63. 台風が警報出さずに去って行く 雨だけ降るなら発生するな
    ( 9 K・K )

  64. 台風がUターンして日本へ けれど休みは戻ってこない
    ( 5 トニー・スターク )

  65. 自分では進む道さえ決められず さまよい続ける台風10号
    ( 3−2 プーさんの筆箱 )

  66. ああそれでも なんだかんだでよかったよ 人生一度の高一の夏
    ( 5 後回し人間 )

  67. 窓をあけ そっと目を閉じ深呼吸 ほんのり苦く もう秋が来る
    ( 5 ちゃーりーぶらうん )

《 恋の部 》

  1. 太陽と君の笑顔にアツくなる 流れる汗はグラウンドへと
    ( 4 メトロノーム )

  2. あの人がLINEをくれた夜の九時 開きたいけど気づかないふり
    ( 2 ピコサン )

  3. 一文字で 予測変換できてしまう 書いては消した君への想い
    ( 1 10時10分 )

  4. 部活漬けのあなたと会える日はわずか 我慢もいっぱい幸せもいっぱい
    ( 2 欲望に満ちた青年団 )

  5. 心地よいあなたの声と波の音 時の流れよ少しとまって
    ( 5 雨女 )

  6. あめ色の光を受けた君の背を 見つめるだけで心は甘い
    ( 1 オランジーナ )

  7. 君の手でけずった氷 忘れない 甘くて酸っぱい あの恋の味
    ( 1 えのきだけ )

  8. 「花火よりきれいやったで、浴衣姿。」 聞いてるこっちが恥ずかしいわ
    ( 4 SPF50+PA++++ )

  9. 恋人ができた友達いじってる そんな自分があまりにむなしい
    ( 5 フィネスマン )

  10. 「リア充を非難するから少子化が進む」と言いつつ 心は嫉妬
    ( 1 緑の悪魔 )

  11. 君と観た映画の中身は忘れても 君の横顔 忘れはしない
    ( 1 TARTHERZEAL 4 )

  12. 同じ時刻 同じにおいの 同じ場所に 同じ雨が降り 君だけいない
    ( 1 パン粉で作ったお米 )

  13. 四か月 決して無駄だと思わない 辛いことより得たものたくさん
    ( 2 なんでもないや )

  14. セミが消え 夏が終わってしまうのに オレの青春(あおはる) 気配も見せず
    ( 9 いぐさラグ )

  15. 「選ばなきゃ」「黙っていればできそうよ」「雰囲気あるよ」と言われても独り
    ( 1 日本の米 )

《 雑の部 》

  1. 部活後のあまりに綺麗な夕焼けに 無性に感じる独りの自分
    ( 4 ひまわり )

  2. 「お前もか。」 夕暮れ独り立つ僕と 鳴かない蝉との静かな会話
    ( 4 株主総会 )

  3. 一日の終わり感じる夜の駅 風に吹かれて明日を想う
    ( 2 1年J組実技−2未完成版 )

  4. 今日という一日しかない「今」を生きる 後悔だけはしたくないから
    ( 1 永久凍土 )

  5. 増えていく父の白髪と入れ歯見て 苛立ち・焦り・もどかしい感じ
    ( 5 天気予報の恋人 )

  6. 手の内(なか)に瞑(ねむ)りし父の死告ぐべし ICUにて目覚めなむ娘(こ)に
    ( 撰者 舞姫 )

  7. 「平成生まれ♪」 あとどのくらい言えるのか もうすぐ来そう新たな元号
    ( 5 部活LOVE )

《 ( ?_? )O . 天然素材の部 》

  1. 友達にきゅうりをもらった誕生日 次の日気づくと調理されてた
    ( 1 きゅうり )

  2. 宿題をやろうと思う気持ちだけは 誰にも負けない自信がある
    ( 2 ポテトM )

  3. 「君の名は。」 知らない人と見に行って 後で一言「君の名は」と聞く
    ( 7 パンナコッタ )

  4. セミたちよ ほんとはそんなにうるさくない ほんとにごめん ひまなの鳴いて
    ( 4 セミ )

  5. 夏祭り リア充見ている非リア充 投げつけたいな大きめの石
    ( 2 お父さん )

  6. 「私とポケモンどっちが大事なの!?」 「ポケモン」 この会話がとても好きなんだ
    ( 1 魔剤はRedBlue )

  7. エアコンの温度を上げるボタンしか反応しない我が家のリモコン
    ( 1 ユーリスディス・シニストラ・ディキトゥス )

  8. クーラーの効いた室内一人きり 鏡の前で踊り狂ってる
    ( 9 カーリー )

  9. 暑い夜 氷で眠る夢を見る
    ( 1 李家豊 )

  10. 良いネタに なると思った 忘れたが
    ( 1 サーモン )