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2年 国語 特別授業

9 月 8・9 日(火・水)に,兵庫教育大学の田中雅和先生をお招きして,本校2年生全クラスを対象に国語特別授業 「日本のことばと文化」 を行なっていただきました。

特別授業の趣旨

高校国語学習の充実期を迎える時期にあたり,自分たちの身近な生活の中にある事例を見出しつつ,日本のことばと文化とのつながりや豊かな広がりについて考え,日本のことばや文化を尊重する態度を育てる。


今までは古典の単語を一つ一つ単独で覚えていっていたけれど,いろいろな視点で見ていくことで,歴史や文化的背景などと関連があるということが分かりました。 一つの形容詞を動詞と関連づけることで,もとの意味が分かり,形容詞の多様な意味も分かってくるということが分かっておもしろかったです。 日本人は多様な言葉の表現を駆使して,英語にもないような表現を作り出してきたのに,今の世代の人々が,一つの言葉で済ましてしまうというのはとても残念なことだと思いました。 学校で習っている勉強の一つ一つが,社会に出てから応用することで役立つというところは,そのコツを見つけ,根気よくやっていくことが大切だと思いました。 古典で今まで何となく関連付けずに覚えていたことが,今日の講義を聞くことで少しずつ繋がってきて,役に立つコツが少しはつかめたように思いました。


今日の講義を受けて言葉とはとても深いものだと改めて思った。 日本語の中でも間違いだと思うものがあり,人それぞれの過ごしてきた環境によりさまざまな言葉が生まれているのだとわかった。 日本語の中だけでなく,世界をみれば,各国の言葉どうしで訳をするが,完全にイコールで結べないものがあって当然だと思った。 国と国がわかりあうのは難しいのはこのような理由があるのかと思う。 言葉とは文化,環境と深く結びつき,昔と比べてそういうものが変化してきたために日本語も少しずつ変化しているのだと思った。 言葉の世界は本当に広すぎるもので,日々広がるものでもあると感じた。


私は国語が好きで,言語学に興味があるので,とても楽しみにしていました。 言葉を知る = 文化を知る,言葉を大事にする = 文化を大事にする => 人を大事にするという話が一番心に残っています。 今までは,日本語(現代語)を的確に使うということに興味があり,日本語をもっと学びたい! と思っていました。 でも講義の後には,外国のことば・文化を学んだ上で日本のことばや文化を学びたいと思うようになっていました。 今まで,外国語と比べて日本語は 「曖昧だ」 とか 「はっきりしない」 など,否定的な評価を受けているような気がして嫌だったけど,「思いやりの文化・ことば」 と聞いてなんだかうれしくなったし納得できました。 日本の伝統である思いやりの文化・ことばをこれからも大切にして,コミュニケーションをとりたいです。 2時間,発見・驚き・納得の連続で,とても楽しかったです。 ありがとうございました。


先生の授業で印象に残ったことは,言葉を知らないのは感情を持たないのと同じ,言葉が豊かになれば心も豊かになるという言葉です。 言葉を使うときは,いつも思いやりをもって使うことが大切なことなのだとよく分かりました。 それから,もう一つ印象に残った言葉があって,それは先生が息子さんに口ぐせのように言っていた 「鼓膜で聞くな,網膜で見るな」 という言葉です。 この言葉はすごく僕にあてはまっている言葉で,僕もちゃんと聞いていると思いながら全然聞いていないときがあって,鼓膜で話を聞いていたんだと思いました。 これからはちゃんと聞いて,頭の中で考えてから発言していきたいと思いました。


言葉ができた経緯や背景には興味があるので今日の話は面白かったです。 犬の名前の定番である 「ポチ」 にも由来があるとは考えたこともなく,驚きました。 国語の話だけでなく我々r系の人間にも当てはまる話も多くしていただき参考になりました。 「国語学」 という文系の学問でも研究となると自分で推測し,その予想を裏付ける根拠を探していくというように全く理系と同じなのだと知りました。


前々から楽しみにしていたのですが,とっても楽しい内容でした。 個人的に昔から bed やら bag をベットやらバックと何故言うのか気になっていましたが,ちょっと言いにくいからかなぁと思っていました。 しかし,今日の講義を受けて,実は深いわけがあるということがわかりました。 新しい発見でした! また,英語と日本語の関連も面白いなぁと思いました。 子音のみの部分を聞かなかったことにするとは… 言葉を研究していくのはすごく興味深いなぁと思いました。 身近なところで,自分の気づかない所に,面白い研究内容があるのだな,と思いました。 これから,日本語を見つめ直して,日々の勉強にいかしていきたいです。