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教育目標

令和3年6月8日更新

1 教育目標

校訓「自主」「創造」「礼節」「友愛」を理念とし、知・徳・体を磨き調和のとれた人材の育成に努める。
 

2 学校経営の重点

「明峰PRIDE=明峰生としての自覚と誇り」を構築し、生徒の「自己効力感」、「自己肯定感」、「自己有用感」を育成する。
※1「持続可能な開発のための教育(ESD)」を柱とした教育活動を行い、次に掲げるような人物を育てることを目指す。

  1. 人と人との対等な学び合いから、平和の文化を築く意欲を持つ人物。
  2. 確かな学びの中から身の回りへ目を向け、社会に貢献し、地域を支える意欲を持つ人物。
  3. 自国文化を理解し、ふるさとを愛する心を持つとともに、グローバルな(地球規模の)視点を持って持続可能な未来を切り拓く意欲を持つ人物。

 
※1 持続可能な開発のための教育(ESD) Education for Sustainable Development
「持続可能な社会づくりの担い手を育む教育」。今、世界には環境、貧困、人権、平和、開発といった様々な問題があります。ESDとは、これらの現代社会の課題を自らの問題として捉え、身近なところから取り組む(think globally, act locally.)ことにより、それらの課題の解決につながる新たな価値観や行動を生み出すこと、そしてそれによって持続可能な社会を創造していくことを目指す学習や活動です。つまり、ESDは持続可能な社会づくりの担い手を育む教育です。(文部科学省ホームページより抜粋)
 
以上の目標を達成するため、以下に示す3点を本校の学校経営の重点と定め、本校の教育活動を展開する。
 

(1) 平和な学校文化の醸成【A】

  1. いじめの積極的な認知、未然防止、早期発見・早期対応を図るために、「兵庫県立川西明峰高等学校いじめ防止基本方針」に基づき、定期的なアンケート調査や教育相談等を実施する。
  2. 自他の命と人権を尊重する態度を育てるために、「高校生心のサポートシステム」の研究や、ユネスコの理念を具現化させる活動なども生かしつつ、全教育活動において人権教育を推進する。
  3. 生徒の自己効力感・肯定感・有用感を高めるために、授業への取組、生徒会活動や部活動、学校行事など学校の全教育活動の活性化を図り、生徒の主体的な活動を支援する。
  4. 教職員の心身の健康を保持し、生徒と向き合う時間を十分に確保できるようにするため
    に、「教職員の勤務時間適正化新対策プラン」に基づき勤務時間の適正化と業務改善を行う。

(2) 自ら学びに向かう意欲と態度を育成する「学び」のシステムの構築【B】

  1. 学力の三要素である「基礎的・基本的な知識・技能」「思考力・判断力・表現力」「主体的に学習に取り組む態度」をバランスよく身につけることに加え、「主体的・対話的で深い学び」の視点から、課題の発見・解決能力の獲得に向けて、授業その他における指導方法、及び評価の工夫・改善に取り組む。
  2. 「総合的な探究の時間」及びすべての教科・科目において、「問いを立てる」「考察する」「発表する」という探究型の学びを取り入れる。
  3. 生徒ひとりひとりが生き方・働き方・生き甲斐について考え、自らの人格形成へつながるキャリア教育を、多様な個に応じてきめ細やかに行う。
  4. Society5.0社会の到来へ向けて、ICTの活用や、学際的な学びの機会を増やせるように研究する。

(3) 未来を切り拓き将来を担う気概と自信を養うグローカルな教育プログラムの開発【C】

  1. グローバル化が進むこれからの時代へ向けて、国際社会で活躍し、貢献できる意欲・態度を育成するために、国際理解教育・情報教育の充実を図る。
  2. 海外の姉妹校やグアム修学旅行等の国際交流を通じて海外との連携を深める。
  3. 幼・保・小・中・高・大といった近隣の教育機関や施設との連携を深めるとともに、「明峰の学び」、地域オープン講座、ふるさと貢献活動などを通じて、地域と双方向に開かれた学校づくりを推進する。
  4. オープンハイスクール・ホームページ・学校案内等を充実させ、積極的な広報活動を展開すると共に、学年便りやメール配信等を活用して家庭への情報提供を充実させる。

上記3点を実施するにあたって、ユネスコ(国際連合教育科学文化機関)の提唱する※2“学習の四本柱(The four pillars of education)”を念頭に置き、「持続可能な社会の実現」に向け教育実践を行う。
※2“学習の四本柱(The four pillars of education)”とは、以下の4点を指します。
 ①「知ることを学ぶ(Learning to know)」
 ②「為すことを学ぶ(Learning to do)」
 ③「(他者と)共に生きることを学ぶ(Learning to live together、 Learning to live with others)」
 ④「人間として生きることを学ぶ(Learning to be)」
 

3 教科指導及び生徒指導の重点

(1)教科指導

  1. 「学びに向かう力」を育むことを基盤として、「わかる授業」「魅力ある授業」への工夫・改善を積み重ねる。
  2. 指導内容の改善と充実、及び基礎・基本事項の習得の徹底を図る。
  3. 生徒の多様化に応じた、きめ細かな学習指導を心掛ける。

(2) 生徒指導(進路指導・特別活動等を含む)

  1. 生徒の内的成長を促し、自主・自律の精神を培う。
  2. 特別活動における主体的な取り組みの中で、生徒の創造性を養う。
  3. 自己実現を目指した進路指導を充実させ、社会人としての礼節を身につけさせる。
  4. 自他の個性を互いに尊重し、友愛の精神に満ちた学校作りを目指す。

4 健康管理に関する指導の重点

(1)学校安全を徹底し、生命尊重の精神と事故防止能力を養う。
(2)学校保健を充実し、生涯健康の基礎を培う。

5 研究テ-マ

(1) ※3ユネスコスクール(ASPnet)指定に向け、本校の教育活動全般について再編成を行い、「持続可能な開発のための教育(ESD)」の実践及びそれに伴う※4「持続可能な開発目標(SDGs)」を達成するための研究を行う。
【企画広報部を中心として、総務管理部・生徒指導部と連携した全校的な取組】
※3 ユネスコスクール(ASPnet)
1953年、ASPnet(Associated Schools Project Network)として、ユネスコ憲章に示された理念を学校現場で実践するために発足した共同体です。日本では、ASPnetへの加盟が承認された学校を、ユネスコスクールと呼んでいます。(ユネスコスクール公式ホームページより要約)
※4 持続可能な開発目標(SDGs)
2015年9月の国連サミットで採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」にて記載された2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標です。17のゴール・169のターゲットから構成され,地球上の「誰一人取り残さない(leave no one behind)」ことを誓っています。(外務省ホームページより抜粋)
 
(2)「令和3年度高校生心のサポートシステム研究開発校」事業を推進し、教職員・生徒のいじめに対する意識改革、教職員の発達特性や特別支援への知識・対応力の向上、生徒観察力の向上、家庭・地域との連携の強化など、生徒の内面に寄り添う指導体制の構築を目指す研究を行う。【生徒指導部、保健相談部、各学年】
 
(3)「総合的な探究の時間」を核として、「生徒自らが課題を見つけ、問いを立て、考察し、発表する」という探究型の学びを全教科・科目において取り入れ、新しい学力観に応じた生徒の資質・能力を育み、評価する研究を行う。【キャリア推進部、教育情報部、各学年、各教科】
 
(4)令和4年度から年次進行で実施される新学習指導要領が目指す学習観の実現を念頭に置き、「学びの基礎診断」の結果や生徒自身の自己診断のデータ等を活用して、学校評価ともリンクさせながらPDCAサイクルを働かせ、授業改善やカリキュラムマネジメントへつなげる方策について研究を行う。【教育情報部、総務管理部、キャリア推進部、各学年、各教科】
 
(5)生徒のメタ認知を促進し、自らの改善に主体的に取り組む態度を育成するため、在学中の主体的活動をポートフォリオに記録し、活用させる方法について研究を行う。【キャリア推進部、教育情報部、各学年】
 
(6)入学後の生徒の基礎学力のアップを図るため、全校で「学び直し」について組織的に取り組む体制の構築と評価方法の研究を行う。【教育情報部・第1学年・各教科】
 
(7)勤務時間適正化の実効性を高める取組についての研究を行う。

6 高校生ふるさと貢献活動事業で実施する内容

(1)地域清掃活動

通学路や公園を中心に清掃活動を行う。

(2)パソコン講座

ワープロ、表計算やインターネットの基本に関する地域住民対象の講習会を実施する。本校生徒が中心となって地域住民に指導をする。

(3)幼稚園児の凧揚げ大会

家庭科の専門科目「子ども文化」の一環として凧を作成し、近隣幼稚園児を本校に招き、凧揚げ大会を実施する。

(4)幼稚園における読み聞かせ活動

家庭科の専門科目「子ども文化」の中で生徒が自作した絵本を近隣幼稚園に持参し、園児に読み聞かせることによって、幼稚園との交流を行う。

(5)伊丹市立荻野小学校における「土曜学習」

生徒による学習支援や「遊び」を通して地域の小学校の児童と交流を深める。

(6)「きんたくん学びの道場」

近隣の小学校へ生徒を派遣し、学習活動のサポートを行う。

(7)振り込め詐欺撲滅劇団公演

川西市内の各地区において、高齢者を対象とした振り込め詐欺撲滅の演劇活動を行い、地域の防犯意識と高齢者との交流を深める。

(8)地域イベントへの参加

清和台納涼祭、文化フェスタ(川西小学校区コミュニティ主催)、秋の青空コンサート(清和台ガーデンモール主催)、いのちとこころのセミナー(ボランティア団体ほっとほほえみ主催)などの地域イベントに積極的に参加し、地域との交流を深める。

(9)明峰地区コミュニティ木工教室

野球部員が補助員として参加し、木工教室参加者と交流を深める。

(10)川西能勢口駅イルミネーション事業

阪急川西能勢口駅前を彩るイルミネーションの設置を通して、地域活性化を図り、地元住民との交流を深める。

(11)県立こやの里特別支援学校との交流及び共同学習

スポーツやダンスを通して交流する。

7 高校生就業体験事業で実施する内容

(1)インターンシップの実施
 県庁インターンシップに参加し、職業に対する考えを深めさせる。県庁インターンシップについては2・3年生の希望者を対象に実施する。
(2)ふれあい育児・保育体験の実施
 子どもを取り巻く環境に触れることで、思いやりの心を育み子どもの成長に対する見識を深めさせる。

8 高校生キャリアノートの活用に関する内容

(1)兵庫県教育委員会の「キャリアノート」を基にした「川西明峰版キャリアノート」を活用し、生徒一人ひとりが生涯を見据えて、学ぶ意義や目的を見出し、充実した人生を送る基盤を形成する。
(2)キャリア教育を通して「基礎的・汎用的能力」である「人間関係形成・社会形成能力」、「自己理解・自己管理能力」、「課題対応能力」、「キャリアプランニング能力」の育成に特に留意し、平素の授業における学習意欲や態度の向上につなげる。

9 県立高校特色づくり推進事業~インスパイア・ハイスクールで実施する内容

特別活動を活用した特色づくりとして、一部の教科や GC 類型、部活動等で実践している取り組みを、学校全体の取り組みとして拡充したり、地域団体と共同した地域活性化活動を実施したりするなどの創意工夫を研究・実践する。

(1) 多言語教育の推進

インドネシア、韓国から外部講師を招聘し、多様な言語を学び、異文化理解を行う。また、オーストラリア姉妹校、インドネシア、韓国の各校とインターネット(テレビ会議システム等)を用いた交流も積極的に実施していく。

(2) 校内留学体験

年に1度、全校をあげて留学生を1日受け入れる。オーストラリア姉妹校(2校)との双方向訪問も実施する。派遣とともに、受入でも積極的に交流活動する姿勢を養うとともに、国際理解教育・異文化交流を行う。

(3) ICT の活用

ICT 機器を利用した探究的学習活動や生徒の研究活動を通じて、生徒の関心を深める。

(4) ESD講演会

持続可能な社会づくりの視座を獲得することを目的に外部講師による講演会を実施する。

(5) ESD発表会

グローカルな経験を通して学んだことについて、プレゼンテーションを行い、全校生で共有する。

(6)「明峰の学び」

2年生の1学期に総合的な探究の時間で、専門的な知識を持つ地域の人を講師として招き、各分野に分かれて4回の講義を受講する。各分野における探究学習の成果を「学年ESD発表会」で全員がグループで発表する。

(7)「アサーション」(人権学習)

相手が心地よいと感じる言葉、不快と感じる言葉について考え、言葉に対する感じ方が人によって異なることを学ぶ。

(8) 大阪 ・関西ASPnet との交流

他府県のユネスコスクール校との交流を深めるとともに、他国のユネスコスクール校への本校職員の派遣や受入れなどを積極的に行い、ESD や SDGsに関連するイベントに参加する。

(9) 職員研修

ESD を本校独自の視点から、本校の目指す学びのあり方について職員全員で考える機会をつくり、今後の方向性を共有する。