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明峰だより

本校の校長が編集長となり、学校の様子をコラム形式でご紹介します。

No.38_春らしくなってきました!~別れと新たな出会い~3月26日(火)

 春分を過ぎ、日の長さが実感できるようになりました。木蓮が咲き誇り、ユキヤギの白い花も咲いています。桜はというと、ここ数日で開花の情報がマスコミを賑わせています。春は本当に1年の中で生命の息吹を感ずることができる季節です。このような季節であるからこそ、この時期に新学期が始まるのかもしれません。

 さて、平成30年度は終了しましたが、生徒の皆さんには終業式でもお話をさせていただきましたが、やはり、自転車のマナーについては、生徒みなさんで真剣にもう一度考えてほしいと思います。自分の命、そして他人の命、自転車による事故の多発。ちょっとしたマナーを守るだけでも事故を未然に防ぐことができるはず。自分や他人の命を守るためにも、もう一度自身の自転車の乗り方を考えてほしいと思います。

 もう一つは、自転車だけでなく、ルールを守るということは大切なことだということです。ルールが厳しい、厳しくないは関係ありません。ヒトである以上必ず人生においても何らかの集団に所属するはずです。だからこそ、学生時代からルールを守ることは大切であることを認識してほしいと思います。集団が違えばルールが異なるのは当然、だから、集団が変わればそれに応じてルールを守る姿勢が必要なのです。

 冒頭から若干、説教調になってしまいましたが、本校の生徒は、素直で、明るく、よく挨拶をしてくれます。非常に気持ちがいいです。こんな学校はなかなかありません。自信をもって誇れることだと思います。

 このように川西明峰高校では、3年間の教育活動を通して一人でも多くの生徒が、自信をもてるよう「自己効力感(できるかも!)」、「自己肯定感(できた!)」、「自己有用感(できたことに感謝された!)」を育むことに全力で取り組んでいます。そして、その手段として、ユネスコスクールへの加盟、ESD(持続可能な開発のための教育)を通じたSDGs(持続開発目標、17の目標)の理解や実行を掲げ、生徒の皆さんの意欲ややりがい教育活動の可視化につなげたいと考えています。
 どうぞ、来年度もこのような教育目標を引き続き掲げ、全力で取り組む体制を整えていますので、生徒の皆さんも新年度、気分を一新して取り組んでほしいと思います。
 
 最後になりますが、前任の校長先生に引き続き、2年間に亘り“明峰だより”を執筆させていただきましたが、これをもちまして私の“明峰だより”は最終回になります。新年度からは、引き続き、新しい校長先生のもとで執筆予定ですので楽しみにしておいてください。
残念ながら私自身は、この4月から兵庫県立明石北高等学校に転任することになりました。生徒の皆さんのこれからの活躍を祈念いたしまして、私の“明峰だより”の最後に代えさせていただきます。
本当にありがとうございました。
 

2019年3月26日
兵庫県立川西明峰高等学校長 安岡 久志

No.37_41回生が希望を胸に卒業しました! 3月4日(月)

 過日2月28日(木)は、本校の第41回卒業証書授与式でした。天候は雨でやや残念でしたが、無事に41回生が旅立っていきました。この川西明峰高校の3年間は卒業生にとって様々な交流や経験を通して成長した日々であったと思います。卒業生それぞれがこの3年間で蓄積したものをこれからの将来に活かしてほしいと思います。
 これからの時代は、なかなか先が見えません。また、グローバル化とAI(人工知能)の発達は我々の今までの生活を一変されると思われます。個人として他者の多様性を認め、互いに協働していく社会、そしてAIには真似できない創造力、思考力等を身につけることが必須の社会の中で、卒業生が、自己の未来をどのように描くのか。決して将来は平坦な道ではありませんが、卒業生の未来にエールを送りたいと思います。

 
 

No.36_2学期も終了しました!感謝と反省を! 12月21日(金)

 長い2学期も終了しました。今年は度重なる台風の襲来により体育館など本校の施設が被害を受けてしまいました。生徒の皆さんには特に体育館の使用で不便をかけてしまいました。行事では、体育大会、オーーストラリア姉妹校からの訪問、グアム修学旅行、GC講演会など様々な講演会、学年行事が目白押しでした。どの行事も皆さんの一生懸命を体感できる素晴らしい行事でした。
 
 さて、年末・年始を迎えるに当たって、1年のけじめとして皆さんには、「感謝」と「反省」をしっかりもっていただき、来年に繋げてほしいと思います。
 
 終業式の私からの挨拶で申し上げましたが、1年生の学年通信では、学年主任の今村先生の文章に「自分の力で生きていると思っていても、結局はさまざまな人の力添え(お陰様)によって生かされているのである。」という記載がありました。
 
  おかげさまで、試験に合格できました。
  おかげさまで、試合に勝つことができました。
  おかげさまで、なんとか結婚することができました。
 
「おかげさまで(お陰様で)」という言葉の意味に、自分では見えない様々な人たちの力添えで今の自分があること、それに感謝の気持ちを持ってほしいこと。決して今の自分は自分だけで存在しているのではないことに対する感謝の念を持ってほしい、ということです。
 
一歩踏み込んで、書家であり、詩人の相田みつをさんは、自己の創作の中で
いいことは、おかげさま
悪いことは、身から出たさび    と表現されています。
 
 また、2年生の学年通信では、学年主任の坂本先生が、
 自分自身に対しては、
  1 嘘をつかない。
  2 怠けない。
  3 やりっぱなしにしない。
  4 わがままをしない(言わない)。
  5 ひとに迷惑をかけない。
 人に対しては、
  1 大丈夫ですか。
  2 ありがとう
  3 お陰様で
と記載されていました。
 
 この年末年始の期間、もう一度、自己を振り返り、「感謝(おかげさま)」と「反省(身から出たさび)」についてしっかり考え、新しい歳を迎えてください。みなさんの新たな成長に期待します。

No.35_素晴らしい講演会でした!  11月15日(木)

 去る11月7日(水)5・6限の時間を利用してグローバルキャリア講演会が本校の体育館で開催されました。5限には、グローバルキャリア類型(GC類型)の枠を超え、学年を超え、各学年から1人ずつ自己の経験を堂々と全校生徒の前で披露してくれました。

 「オーストラリアの本校の姉妹校と交流して、日本人の長所・短所について気付いたこと」、「アメリカのワシントン大学で自己の研究成果を発表したこと」、「マレーシアで植林活動をしたこと」など、強制されることなく、自らが気づき、自らの意思で様々な経験をしたことは、発表者だけでなく、全校生徒にも大きな感銘を与えたと思います。また、明峰生のプレゼンにおけるレベルが年々上がっていることにも驚かされました。


 続いて、6限からは、アメリカに本社があるアウトドアスポーツメーカーであるパタゴニアの日本支社長の辻井氏から講演をしていただきました。パタゴニアの考える経営の在り方、洋服づくりの裏にある素材生産者や裁縫者がどのような生活を強いられ、健康を害しながらも日々の生活を送っているか、また、そこから多大な利益を搾取してきた大手ブランド。そこには大半フェアートレードも成立せず、貧困層からの搾取による利益追求が行われている現状。パタゴニアは、それを打破し、生産者の労働に合った賃金を払い、たとえ小売価格が上がったとしても本当のコストを載せて販売する。安価な製品を大量生産するのではなく、質の良い製品を作るため、人権や環境を守りながら経営を行う。


 まさに、辻井氏の一つ一つの言葉には重みと説得力がありました。そして、このことは本校が掲げるESD(持続可能な開発のための教育、Education for Sustainable Development)の理念と、SDGs(持続可能な開発目標、Sustainable Development Goals)の目標に合致するものだと理解しました。

 体育館での講演のあと、校長室でも熱くこのことを辻井氏は語られました。本日プレゼンを行った生徒や何人かの生徒は、終礼後、校長室やグラウンドで、辻井氏から薫陶をいただきました。

 重ね重ね本当にありがとうございます。こんな素晴らしい講演会は私の教師生活の中でもなかなかありませんでした。

 そこで、後日私も辻井氏の影響を受け、早速、パタゴニア三宮店をお伺いし、店長から改めてパタゴニアの経営理念をお伺いすることができました。特に、地球温暖化のこと、石炭火力による発電は、二酸化炭素などの温暖化ガスを増加させ、PM2.5などの微粒子の大気中への拡散を引き起こすことなど。もう一度、環境問題を我々が真剣に考え、再生可能エネルギーに依存する経済構造への転換、グローバル化に伴う絶対貧困層の救済など「持続可能な社会」の実現のため、そして本校ではそのための教育(ESD)を継続して実践していきたいと思います。

No.34_晴天の素晴らしい体育大会でした。   10月1日(月)

 昨日の台風24号、日曜日の夕方から夜半にかけ、近畿地方を通過しました。先日の21号では、本校の体育館等かなりの被害を出しましたが、今回はほとんど被害はありませんでした。無事、本日は朝から授業を実施することができます。しばらくは、台風など大雨に備えて対応が必要ですが、生徒の皆さんも協力をお願いいたします。
 さて、9月28日(金)の本校、体育大会ですが、台風の接近にも関わらず、唯一この日が晴天に恵まれました。ただ、予行等の練習が雨天のため十分にできず、ぶっつけ本番になってしまいましたが、時間が経つとともに、皆さんの奮闘が高まり、まさに「一意奮闘」の体育大会になりました。
 リレーや、大縄跳び、綱引きなど、至る所から一生懸命の声援が響き渡り、明峰生が心を1つにして集中できた体育大会であったと思います。そして、その中での、ほんの小さな自信でも結構です。何か自分の中に可能性のようなものを見つけられたらもっと大成功でしょう。
体育大会に限らず、様々な学校行事の中で、小さな可能性の芽をみつけ、大事に育んでいけるよう、皆さんを応援したいと思います。本当に素晴らしい体育大会になりましたね。
 

No.33_自己の自信は、内的動機づけの第1歩          8月23日(木)

 

 先日、第100回記念の全国高校野球選手権大会が終了しました。大阪桐蔭高校の2度目の春夏連覇は前人未到の結果で称賛に値するものでした。しかし、それにもまして対戦相手の秋田県代表の金足農業高校の躍進は目を見張るものがあります。公立高校で、スポーツ推薦もなく、地元のメンバーだけで甲子園に進み、準優勝は見事なものです。

 おそらく、秋田県大会では、勝ち進むにつれ、「できるかも!」すなわち、甲子園に行けるかもと思い、甲子園で勝つことにより「できた!」という自信を深め、大阪桐蔭高校との決勝戦では、惜しくも大差で負けてしまいましたが、秋田県民だけでなく、国民全体から「感動をありがとう」という暖かいメッセージを多数いただき、「感謝された!」という思いを強く感じたと思います。
 その証拠に、全試合を投げぬいた金足農業高校の吉田輝星投手は、「頑張れたのも、多数の人たちの声援があったから」、とか、「将来はプロの世界で一流の投手になりたい。」というコメントを述べていました。
 まさに、この金足農業高校の今夏の挑戦は、本校が目指す「自己効力感」、「自己肯定感」、「自己有用感」の育成という教育目標とマッチするものです。本校の一人でも多くの生徒の皆さんが、本校の教育活動を通して、金足農業高校の野球部の皆さんが実践したような経験の幾ばくかでも、本校の3年間の教育活動で実践・経験してほしいと思います。これこそが一人ひとりの自信につながり、その自信が内的動機づけとなり、自己の将来の目標を達成する礎になるのだと確信します。
 夏休みはもう10日足らずになりましたが、1学期の振り返りはできましたか?2学期に向けての自己の方向性は定まりましたか?ただ、漫然と高校生活を送るのではなく、確かな目標をもち、それに向かってホップ・ステップ・ジャンプしてください。それは、金足農業高校の野球部の選手と同じように「自己効力感」からはじまり、「自己肯定感」、「自己有用感」に繋がり、それが自信となり、内的動機づけから将来の方向性を自ら決めていくことに繋がるからです。
 本校生の今後の取組に期待したいと思います。

No.32_命を育み、命を大切にすること            7月13日(金)

 
 7月12日(木)10時50分から心のサポート講演会を本校体育館で開催しました。今回は、3年ぶりに市立加西病院で婦人科部長を務めておられます東田太郎先生に講演者としてお越しいただきました。長年の産婦人科医師としての経験をもとに命を育み、命を大切にするということが如何に大切なのかについてお話をしていただきました。全校生徒が体育館に集まり講演を拝聴しましたが、猛暑の中、生徒一人ひとりが、先生から提示される数々の写真を見ながら感動したようです。出産という命が新たに生まれる瞬間や、母のわが子に対する思いが如何に純粋で、元気に育ってほしいという思いが如何に深いかを感じることができました。このようなプレゼンを通じて、生徒の皆さんは、母の自分に対する思い、命は自分だけで支えられるものではなく、みんなに支えられて今まで命を育むことができたことを実感したようです。
 また、「挨拶は、大人へのパスポートです。毎日、学校でも家でも大きな声で挨拶しましょう」と言われました。挨拶は、お互いのコミュニケーションの始まり、そして、そこから人はお互いを理解し、支え合う。それがお互いの命を育むことだと理解しました。さらに、「挨拶をしてきた者に大人は懸命に答えなさい。」、「挨拶を返してこない大人からは学ぶものは何もない。」と言われました。
 私自身もドッキとさせられましたが、素直に腑に落ちました。最近、コミュンケーション能力と言われますが、その第一歩が挨拶です。挨拶のない会話はどこか心が繋がりません。コミュンケーション能力という言葉に恐れることなく、まずは挨拶ができる人間に生徒も教員もなりたいものです。
 本校の生徒のみなさんと顔を合わすときはしっかり挨拶に努めたいと思います。「挨拶を返してこない大人からは学ぶものは何もない。」と生徒のみなさんから言われたくはありません。
 本当に心に響く、いい後援会でした。東田先生、有難うございます。

 

No.31_スポーツの素晴らしさを体感することができました。  Part.2  6月7日(木)

 

 前回のサッカー部の試合に引き続き、6月2日(土)には男子バスケットボール部のベスト8をかけた試合を神戸市須磨区の総合運動公園にあるグリーンアリーナに観戦に行ってきました。組合せの都合で、メインホールではなく、補助のホールでしたが、こちらの方が選手との距離が近く、迫力満点の試合を観戦できました。

 さて、対戦相手は、尼崎市立尼崎高校です。スポーツ科もある強豪校との対戦です。本校より部員数も多く、平均的な体格も対戦相手が上回っていました。しかし、第3ピリオド前半までは、どちらもディフェンスが固く、なかなかゴール下に入ることができません。当然、なかなか得点ができませんので、緊迫した追いつ追われつの試合展開となりました。
 ただ、さすがに市立尼崎高校の底力はあっぱれで、明峰の選手のわずかの隙をつき、一気加勢に畳みかけてきます。本校の選手の疲れや、選手層の薄さが、最後は致命傷になり63対88で敗れてしまいましたが、第3ピリオド前半までの本校の選手の戦いぶりから、おそらく、何らかの自信をもってくれたと思います。これも選手一人一人の一生懸命が、次につながる成果になると思うと、敗れはしましたが、本当に素晴らしい試合を観戦させていただき本当に感謝です。
 スポーツであれ、学習であれ、あるいは地域貢献であれ、生徒個々に必ず素晴らしいものを持っています。それをどこで発揮するか。スポーツ何でも結構です。それを見つけ、自信を積み上げることこそ、将来の自分に繋がると信じています。

No.30_スポーツの素晴らしさを体感することができました。Part1  5月29日(火)

 

 5月26日(土)に本校のサッカー部の試合を関西学院の第4フィールドに観戦に行きました。なかなか時間が取れず、今年度最初の本校部活動の試合となってしまいました。選手がお互い対戦相手と挨拶をかわす、フィールドに整列すると本当に選手一人一人の気合を感じることができます。フィールドの脇のフェンスには、「PRIDE OF MEIHO」という部旗が掲げられています。

 いざ試合が始まると、まず明峰が先取点、そして、2点目、これははずしてしまいましたが、試合最初の硬さが残る段階で、まず先取点を奪ったのは選手の動きに拍車をかけました。なんとか2点目もとれればますます動きがよくなったのでしょうが残念でした。試合はその後芦屋高校が1点を取り、同点となると、相手の動きが今度は格段に良くなり最後まで押される展開となりましたが、選手は今現在持てる力を最大限に発揮していました。結果は1対5で負けてしまいましたが、逆転された後も果敢に相手ゴールに攻め入り、シュートを何度か試みた姿は、スポーツ、部活動を経験することの素晴らしさを感じました。
 先週、ちょうど、スポーツ庁長官の鈴木大地氏の講演をきくことができました。スポーツは勝つ負けるだけでなく、スポーツで皆を幸せにする、心を豊かにする、そのようなお話をききました。
 まずは勝ちたいと思う気持ちは誰にもありますが、努力と努力がぶつかり合いそれによって得るものは勝っても負けても、ひょっとすれば負けることの方が次につながるかもしれないと感じます。
 負けましたが、何故負けたのか、やはりすぐに振り返り改善を試みる。その積み重ねが、「PRIDE OF MEIHO」につながると確信します。
 先ごろ、アメリカンフットボールの試合で、指導者が選手に責任を押し付けるようなことがありました。スポーツは決してそうであってはなりません。特に学生スポーツは教育の一環であり、生徒が成長する切っ掛けを与えるものだと信じています。

 

No.29_春から夏へ                      5月9日(水)

 
 今年は昨年と比べると日々忙しくする毎日が続いています。そのためか「明峰だより」のアップが以前のペースで進んでいません。前回の「明峰だより」では、“着任式・始業式・入学式 ~新たな取組の始まり~。”というタイトルでアップしてからほぼ一月が経とうとしています。その間、学校周辺では、桜の代わりにツツジやハナミズキ、そして、最近ではアカシヤの黄色い花が咲き始めました。また、ウグイスやコジュケイの囀り、そして、校内を中心にテリトリをもつイソヒヨドリの囀りがひときわ目立っています。
 それとともに、学校行事も、1年生の生活合宿、2・3年生の遠足、運動部の壮行会と様々な行事が行われました。活気あふれる生徒の姿、学校生活を謳歌している生徒の表情が印象的です。今年からは生徒昇降口に新たにモニターを設置し、実施した行事をスライドショーにして生徒が見れるようにしました。授業に行く途中、登下校の際、モニターの前で立ち止まり見ている姿をよく見かけるようになりました。このちょっとした生徒の振り返りが、生徒の自信と、次へのステップに繋がっていくと信じています。これから文化祭など様々な行事が目白押しですが、授業や地域への貢献など様々な活動を通じて、生徒たちが「自己効力感」、「自己肯定感」、「自己有用感」を感じることができる教育活動を提供していきたいと考えます。
 
追伸 今回、野鳥の名前がでてきましたが、特に気になるのはイソヒヨドリです。私が観察する限りでは、1羽のイソヒヨドリの雄が、部室近くの電柱をソングポストとして、縄張り宣言をしています。本来、イソヒヨドリの“イソ”というのは“磯”の意で、主に海岸の岩場を中心に生息している鳥ですが、近年、内陸にも分布を広げているようです。本校のように山に近いところに立地する学校にイソヒヨドリがテリトリをつくり、囀るなど想定もしていませんでしたが、ここ数年、市街地でも囀っています。

 この時期、朝起きて声の大きい美しいイソヒヨドリの囀りを聴くことができますので、是非、少しだけ意識をしてみてください。

 

No.28_着任式・始業式・入学式 ~新たな取組の始まり~     4月11日(水)

 
 今年は、桜の開花が早く、9日の入学式には残念ながら葉桜で入学式を迎えることになりました。
 この日は、曇り空で少々寒い一日となりましたが、朝から着任式、始業式、午後からは入学式と式典に追われた一日となりました。
 しかし、着任式には13名の新しい先生方をお迎えし、新着任の先生方の抱負を拝聴しているうちに、年度当初の緊張感とともにこれから1年間の本校の教育目標の実現に邁進しなければならないという感慨を改めて感じました。
 始業式では、新2・3年生のみの式典となりましたが、式が始まれば、服装を正し、けじめのついた対応ができていました。式では、私から本年度の教育目標の一環として、ユネスコ憲章、ESDの理念に基づく教育活動の再編、ユネスコスクールへの加盟に向けた準備等話をさせていただきました。
 午後からは、入学式。真新しい制服に身を包んだ320名の新入生、そして保護者の皆様、地域の方々を含めた来賓の皆様に参加していただき盛大に入学式を行うことができました。新入生にとってはまだまだ、本校に慣れていないこともあり、少々緊張してはいましたが皆さん元気に式に臨んでくれました。
 

 
 

 パナソニックの創業者である松下幸之助氏は、著書『道をひらく』のなかで次のように述べられています。年度当初にあたりこのような心持で本年度に臨みたいものです。
 
 
日々 ひび これ あらた なれば、すなわち 日々 ひび これ 好日 こうじつ。素直で 謙虚 けんきょで、しかも 創意 そういに富む人は、毎日が明るく、毎日が元気。さあ、みんな元気で、新しい日々を迎えよう。」 

松下幸之助著、『道をひらく』

 
 

No.27_本校の「Steps to My Dream プロジェクト」とSDGsの実現     4月6日(金)

 
 いよいよ、新年度が始まりました。いつも全校集会では、生徒の「自己効力感」「自己肯定感」「自己有用感」が育ってほしいと生徒には語り掛けています。本年は、それを最終目標として本校の教育活動に「Steps to My Dreamプロジェクト」というキャッチフレーズを与えました。一歩一歩階段を上るように、「できるかも!」「できた」「できたことに感謝された」という気持ちを本校の教育活動を通じて体感してほしいと願っています。
 
 また、その目標を達成するための仕掛けとして、ユネスコスクールへの正式申請を本年度の目標とし、本校の教育活動の再編を図りたいと思っています。つまり、ユネスコ憲章やESDの理念に基づき、本校の教育活動を通して、SDGs(持続可能な開発目標)の17の目標について考え、足元から実行できる生徒になってほしいと思います。
 
 そのため、本日、京都産業大学、灘中・高校から専門の先生をお招きし、2030SDGsカードゲームを教員研修の一環として行いました。2030SDGsカードゲームでは、3~4人のグループを教員間でつくり、カードゲームを通じて、グローバルなものの考え方とは何かを体感していただき、ESDの理念のもと、SDGsの目標を達成するためにはどうあるべきかを考えていただきました。

 次は、その考えをどう授業の中に落とし込むかです。これがなかなか難しいとは思いますが、これからも様々な研修を通じて、生徒自身が「Think globally,Act locally.」を実現できるよう授業改善が進むことに期待します。
 
※SDGsとは
 2015年9月の国連サミットにおいて全会一致で採択された2030年までの国際開発目標。先進国を含む国際社会全体の開発目標として、2030年を期限とする包括的な17の目標設定。「誰一人取り残さない」社会の実現を目指し、経済・社会・環境をめぐる広範な課題に、統合的に取り組むものとなっている。
 
国際連合広報センターHP(SDGsについて):
http://www.unic.or.jp/activities/economic_social_development/sustainable_development/2030agenda/