震災メモリアル2004
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富士常葉大学は静岡県富士市に所在し、2000年4月に開学した4年制の大学である。 学部は環境防災学部と流通防災学部の2つである。 環境防災学部は学部で「防災」という名の入った大学として日本初とされている。 大学全体の生徒数は1200人。環境防災学部は東海地震を中心に防災のソフト面を勉強している。 授業科目は環境と防災の両方である。ともに基本を学び、防災では災害医療システム、地域防災計画、 環境では温暖化やリサイクルなどを勉強し、自分と家族の命を守るということを学ぶ。 富士常葉大学は富士山のふもとにあり、大学からはすばらしい富士の景色を見ることができる。 また、五千円札にも使われている富士山は、大学の近くの本栖湖からの眺めを使っているらしい。 大学には太陽光発電も設置されている。
東海地震とは、静岡県駿河湾沖を震源とするマグニチュード8クラスのプレート境界型地震である。 この地震はまだ発生していない。近い将来発生すると予想されており、世界で初めて予知に挑戦している。 この地震は地震が発生する前に名前がつけられている。正式名称は「東海地震」。 他に間違った名称として知られているのは「東海大震災」「東海大災害」がある。 阪神・淡路大震災(兵庫県南部地震)は地震が起きた後に名前が付けられているが、 この東海地震は起こる前に名前がつけられた非常にユニークな地震といえるだろう。
防災研究会は、2001年4月に誕生し、本年で3年目になる。 地域に根差した活動をしようと設置されたサークルである。 このサークルのモットーに「防災は机の上の勉強だけではない」、「大学の外で活動する方が身につく」がある。
防災研究会の活動には、小・中・高生を対象とした防災教育がある。
PTA主催の「学校へ泊まろう」という避難所体験で体育館に泊まった。 このイベントでは卓上コンロを親子で作ってもらった。 ここでお父さん、お母さんとお子さんで協力して何かを作るという良い機会になったのではないか。 この卓上コンロは地震のときに身近なもので熱原料(つまりガスや電気)の代わりになるものを作るものである。 身近なものとはアルミ缶・アルミホイル・ティッシュで作った芯・サラダオイルである。 防災研究会は卓上コンロの普及活動も行っている。卓上コンロでご飯を炊くときは、コンロの上に鍋を置いて、 アルミのふたをして熱が逃げないようにする。3合炊きで40分くらい。結構美味しくでき、評判はよかった。 阪神・淡路大震災の水不足という教訓も踏まえてお米をとがずに炊いてみてもそんなに味は変わらなかった。
防災分野を選択した3年生の普通科目として設置された「富士山学」の一環として行った。 この高校では卓上コンロの普及も行った。地震が起きたらライフラインはどの程度使えなくなるのか、 卓上コンロの必要性を講義し、その後卓上コンロの作成をした。 高校生の中に大学の学生が混ざって話をしながら補助に入った。
3年生全員を対象に総合学習として2学期すべてをかけて防災教育を実施した。 この中学校ではまち歩きをし、消火栓をあけ、実際に水を出したりした。中学生の評判もよく、 大学生自身、消火栓の中を初めて知る体験だったので印象深かった。 また、路肩に自転車がはまっている交通事故の現場を見たりしながら、まちの安全性を考えた。 災害時に役立つと思った公衆電話などの場所を調べ、防災マップに写しこんだ。
総合学習で防災を選択した2年生を対象とし、5年後・10年後・20年後何をしているのか。 その間に災害が起こると、自分はどう対処するのか。 生涯像をイメージする授業を行なったり、地震から命を守る方法という講義を行なったりした。
防災で一番大切なのは人とのつながりである。1人でがんばっても全く意味がない。 ある先生がおっしゃっていたように、「100の力を持ったひとりより、1の力を持った100人」。 それを目指していきたいと思う。
防災とボランティアの集いは毎年行なわれていて、阪神・淡路大震災が起きた日前後に開催されている。 この集いには去年から参加し、今年も参加した。東海大学の「災害救援ボランティアチーム」と共同で参加している。 このチームは"僕らが動けば守れる生命がある"をモットーに、東海地震が起きたときボランティア本部を立ち上げて、 応急処置・人命救助を行う。中学2年生の総合学習で防災教育も行なっている。
清水災害ボランティアネットワークは、防災と福祉のボランティア団体の集まりである。 障害者の防災について考え、メンバーの親睦を深める活動を行なっている。 キャンプ場でチェーンソーを使って木を切る練習や消火訓練などを行い、その後、バーベキューをしている。
兵庫県立舞子高校とは、今回出会えたことに感謝している。これからも舞子高校と交流を続けていきたい。 というのは防災というのは東と西で分断している。東は東海地震、西は阪神・淡路大震災と。お互い交流がないではないか。 そこで富士常葉大学の学生が今回のように舞子高校にきたり、またその逆を行なったりして東西の交流を促していきたい。
ボランティア活動ではお祭りなどのイベントと福祉ボランティアを行なっている。 お祭りのボランティアでは裏方の仕事を体験した。イベントというのは非日常である。 災害も同じ非日常の出来事であって、非日常を日ごろから体験しておくことが大切である。 福祉ボランティアでは、災害時、ハンディを持った人たちはハンディを持たない人より大きな被害を受けることを学び、 障害を体験したり、障害者の勉強を行なっている。
学校以外の場所で活動するのは社会勉強になる。 しかし、当日までの準備が大変で、1つのイベントを成功させるには大変な苦労が必要である。
これからの防災研究会の課題は、メンバーを増やして、学生主体で動くこと。 さらに、学校内での活動をもっと増やすことだ。そして全国とのつながりもつくりたい。 活動を通して、防災教育の難しさを改めて実感した。防災に興味・関心を持たせることは大変難しい。 防災とは一見難しく、そして面白くないというイメージがあるからだ。わかりやすい防災。楽しい防災を目指していきたい。 また、防災の分野は幅広い。総合的に学ぶ必要がある。今までは東海地震を主に勉強してきたが東海地震が災害の全てではない。 最後に防災には答えはないということ。本当に幅広い分野である。
少し年が違うだけでこんなにもしっかり考えて、言葉にできるなんてうらやましいと思った。 興味のある話ばかりでとても勉強になった。Yさんがおっしゃっていた 「僕らが動けば守れる生命がある」という言葉が印象的だった。 私たち高校生ぐらいになれば、誰かを助けられる力がある。私はもしその時が来たときには、あの言葉を思い出して、 動けるようになりたいと思う。
私たち環境防災科も今までにいろいろな防災教育や防災関係のセミナーなどいろいろな体験をしてきたけれど、 防災研究会の活動を聞いて、私が思いつかなかったような活動や防災教育をしていて、私も勉強になった。 私自身、いろいろな所に環境防災科として出て行くようになって「人と人とのつながり」 は大切なものだと実感していたのでYさんやSさんがおっしゃっていたことにとても共感ができた。 出会いによってお互いの情報交換もでき、勉強にもなる。 そして何より、防災の意識の向上につながることはすばらしいことだと思う。 私もこれから先ずっと"つながり"を大切にしていこうと改めて思った。
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