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環境防災科について

環境防災科設置の背景 環境防災科の教育目標 → 特徴的な教育活動

◆ 特徴的な教育活動

3つの教育理念に従って専門科目を作った。専門科目は全体88単位のうち25単位〜29単位。 教育活動は体験を基本にしている。体験を重視しているのは、防災が知識だけでどうにかなるものではないからである。防災に必要な最低限の知識と技術、そして強い意志を育むためには体験は不可欠である。さまざまな体験から、防災をすすめようとする意思が育まれ、コーディネートする力が育つ。もちろん、専門書の抜粋、新聞記事、学術論文、防災に関する英文などを読む授業も、知識の習得に正面から取り組むために大切にしている。授業形態で分類すれば、外部講師の授業、校外学習、発表、課題発見・解決型決型学習、国際理解・国際交流、小学校との交流、IT教育などに大別できる。また、災害時のボランティア活動も、これらの学習の延長線上にあって成果を挙げている。それぞれの概要は以下のとおり。



外部講師

CODE(NGO)による講演
写真:CODE(NGO)による講演

阪神・淡路大震災の体験者や研究者を招き、教訓や復興時の課題、人間の知恵を学ぶ。命の大切さなどは、目の前で人が死んでいく現場に立ち会った講師の話から「言葉」としてではなく「実感」として学ぶ。年間を通じて、週に1回は誰かが講師として学校に来ていることになり、開かれた学校づくりにもつながっている。講師は大学や研究機関の専門家、行政、消防、自衛隊、NGO、NPO、学校の教員、福祉関係者、ライフライン関係者、企業関係者、国際機関関係者などで、さまざまな分野の震災体験や教訓、その後の復旧・復興での知恵を教えてもらっている。


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校外学習

神戸市消防学校での訓練
写真:神戸市消防学校での訓練

人と防災未来センター、人と自然の博物館、野島断層保存館、震災記念公園などでの学習、六甲山での自然と防災のフィールドワーク、消防学校での1泊2日の訓練体験などを取り入れている。カリキュラム上、校外学習は1年生で5回、2年生で3回予定している、兵庫県や神戸市の総合防災訓練や垂水区の防災訓練が別途依頼され、実際は1年で6回程度、2年で4〜5回会程度となる。実際には学習内容はレポートにまとめ、パワーポイントを使って発表する。学校で学んだ知識と防災の現場が結びついて、より深い理解と更なる動機付けにつながっている。
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発表

「防災とボランティアのつどい」で発表
写真:「防災とボランティアのつどい」で発表

行政やNGO・NPOが主催する防災関係のワークショップ、セミナー、会議などで、環境防災科での学習を発表したり、震災体験を語ったりする。1年目、2年目は年に5回程度であったが、震災10年目の今年度は十数回になる。これらへの参加が専門家と行政、市民と舞子高校との防災ネットワークの構築につながり、それを通してさらに機会を与えられる。広がったネットワークから環境防災科の授業に参加してもらい、生徒が災害ボランティアに参加するときにもこのネットワークが役立つ。
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課題発見・解決型学習

生涯学習のサイクル図

授業では、外部講師の講演やさまざまな資料の講読で知識を身につける一方、課題を設定してインターネットなどを使って自主的に調べることで、自ら学ぶ姿勢を育んでいる。調べた内容はパソコンを使ってまとめ、プレゼンテーションを行うこともある。発表内容は教員だけではなく生徒同士でも評価しあい、次の課題設定に生かしている。


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国際理解・国際交流

各国の代表者とディスカッション
写真:各国の代表者とディスカッション

アジア防災センター(ADRC)や国際協力機構(JICA)、国連地域開発センター(UNCRD)が発展途上国の行政官を対象に行う研修を受け入れ、生徒による震災体験の発表、環境防災科の教育活動の説明、グループに分かれての意見交流を行っている。途上国の課題を直接聞くことができ、国際交流のあり方を学ぶことができる。ほかにも、国連防災世界会議のフィールドワークをはじめ、さまざまな機会に多様な国々の方が舞子高校を訪問し、授業を共有している。

ネパールで学校、地域、行政と共に「地震に強い学校づくり」を行っているNSET-Nepal(NGO)の協力を得て、生徒と教員がカトマンズを訪れ、防災学習とホームステイを核とする交流を行っている。貧しい国で一生懸命に生きる子供たちから、学ぶこと、生きることの大切さを教えられ、「地震に強い学校づくり」から、地域の材料を使い、地域の技術を用い、その技術が世代を超えて持続するような、知恵のある防災を学んでいる。
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小学校との交流

壁新聞でわかりやすく
写真:壁新聞でわかりやすく

近くの小学校と防災学習を共同で行っている。小学生にとっては身近な存在の高校生から震災体験を聞くことで震災の大変さを理解し、備えの大切さを学べるなどの成果がある。子供は学校で学んだことを家で親に話す。防災が子供から家庭へ、家庭から地域へと広がっていく。一方、高校生にとっては学習内容の定着、発表方法の体得などに成果がある。詳しくは防災教育アイデア集を参照。


学年 平成14年度
(2002年)
平成15年度
(2003年)
平成16年度
(2004年)
3年 地域安全マップ作り 地域安全マップ作り 地域安全マップ作り
4年 震災体験 地震防災の備え 震災体験 地震防災の備え 阪神・淡路大震災
台風23号ボランティア
新潟県中越地震募金
耐震実験
液状化実験
5年 阪神大水害と土石流実験  
6年 震災体験 地震防災の備え
震災メモリアル行事での
 クイズラリー
地震と火山
震災メモリアル行事での
 クイズラリー
震災メモリアル行事での
 クイズラリー
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IT教育

「防災情報」といった科目で情報を学ぶが、それ以外の専門科目でも日常的にコンピュータを用い、調べ学習や発表にとりくんでいる。情報の管理や著作権などの、権利の保障の学習にも力を入れている。

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(2005.2.22)
防災教育チャレンジプラン 防災教育実践事例冊子より


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