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                             兵庫県立国際高等学校
                             校 長  井上 真理

                          

 校長として着任し、今年度で4年目を迎える井上 真理(いのうえ まり)です。
 本校は県で唯一の国際科のみからなる単位制高等学校です。近年、「グローバル人材の育成」が国の教育目標の一つとしてあげられておりますが、本校はそれに先駆け、平成15年に第1回生を迎え入れて以降、「叡智(Wisdom)」、「創造(Creativity)」の校訓のもと「国際的な視野を持ち、国際社会に貢献できる人材育成」のため、多様な選択科目や国際交流をはじめ、様々なパイオニア取組みを進めて参りました。

 本校が目指す、「国際社会に貢献できる人材」になるためには、単に「英語が話せる」「海外経験がある」だけではなく、教育における「不易」、つまり、豊かな人間性や人格、他を思いやり自分を大切にする意識を備え、自主・自律(立)の精神を持ち、場に応じた言動や対応のとれる「高校生」に成長していただくことを基本とすることが大切であると考えます。その上で、時代が求める人材となるよう、本校での英語など外国語教育をはじめとする各教科の学習や、国際交流など様々な活動にしっかりと取り組むことが必要となります。地球規模で発生する様々な課題に対して、言語や文化、人種や性別、思想などの垣根を越えて、世界中の人々と協力しあいながら主体的に課題解決を図ることができるよう、本校での日々の学習や活動において、地道な努力を積み重ねることが大切です。

  残念ながら、現在も、海外の交流校・姉妹校の生徒が本校を訪問しての国際交流は難しい状況ですが、本校生は10月にドイツ姉妹校、3月にシドニーでの海外交流研修を計画しております。またオンラインでもニュージーランド・オーストラリアのような、英語圏の国々に加え、フィリピン・ザンビアなどの国々へのオンラインスタディツアーを企画するなど「国際の学びを止めない学校運営」をスローガンに、何をオンラインで行うのか、何を対面で実際に見聞きしながら学ぶのかについて整理しながら様々な取組みを進めております。また5年間取り組んだ文部科学省「スーパーグローバルハイスクール(SGH)」事業の成果を引き継ぎ、兵庫県立大学国際商経学部との「高大接続改革推進事業」、県環境政策課の「ひょうご高校生環境・未来リーダー育成プロジェクト」をはじめ、大学や学会、外部専門機関と連携した多彩な科目や行事での学習、英語でのスピーチやディベート大会、資格取得への取組みを推進しております。

  今後も「県立国際高校」の名のとおり、世界的競争や共生の進む現代社会において、「兵庫県の高校生」としてのアイデンティティを持ちながら、広い視野や「未来への道を切り拓く力」を備えた「国際社会に貢献できる人材」を育成するため、第3期「ひょうご教育創造プラン」を軸に、保護者やPTAの皆様、地域の皆様と連携を図りながら、教職員一同、全力を尽くして参る所存ですので、より一層の本校の教育活動へのご理解とご協力を賜りますよう、どうぞよろしくお願い申し上げます。