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第1学期終業式(R2.7.31)校長挨拶

 皆さん、こんばんは。

新型コロナウイルス感染症とともに始まった一学期、実際は少し遅れて61日から始まった授業も今日で最終日となりました。

私は30数年教員生活を送りましたが、学校がこんなに休みになったことは、初めてです。4月から2ヶ月間臨時休校となり、1年生は入学式ではなく新入生説明会を行い、2〜4年生は校内放送での在校生説明会を行い、2ヶ月間の臨時休業に入りました。7月になって気象警報が発表されて昨日を含め3回臨時休校が増えました。明日から夏休みですので当分臨時休業ということはありませんが、新規感染者数が増加しており、このまま増加すれば2学期も始業式ができるかどうかはわかりません。何が起きるか想定できない日々が続きそうです。

皆さんに今後してほしいことが2つあります。

一つは、4月の在校生説明会の放送でも伝えましたが、このような状況だからこそ、正確な情報をよく見極めること。具体的には情報源、つまり情報を出しているところを確認することや他の情報との整合性、他と大きく違っていないかを確かめることです。信頼できそうな情報が比較的簡単に手に入る方法は、新聞です。新聞社が書いた記事は情報源が確認できたものを、社名を背負って発行しています。新聞社が責任を持って書いていると、社会で認められているものです。ですので、新聞を読んで理解できることは、間違った情報に踊らされないためにも是非身につけてほしいスキルなのです。LHRの時間に1ヶ月に1回程度実施される新聞の授業はそのために行なっています。

もう一つは、命を大事にすることです。新型コロナウイルス感染症は年齢に関係なく重症化することもあり、最近では後遺症も報告されています。兵庫県の感染者数も増加の一途をたどっていますので、手洗い、マスクの着用、3密を避ける等の防御策を必ずしてください。甘く見ていると自分がもとで周りに影響がでることも考えられます。また、新型コロナウイルス感染症のことも含め、悩んでいることがあれば、一人で考え込まないで誰かに相談してください。

以上、正確な情報を元に判断すること、命を大切にすること、この2つを行なってください。いつもより短い夏休みですが、普段できないことに取り組んで、827日の始業式に元気な姿を見せてくれることを願っています。以上、一学期終業式の式辞といたします。