神戸工業高等学校ホームページ


平成29年度入学式学校長式辞

 

 和田宮周辺や校庭の桜も満開を迎えた今日の佳き日に、平成二十九年度入学式を挙行できますことは、私達教職員にとりまして、誠に大きな喜びであります。

 この栄えある入学式に、公私ご多用のところ、ご臨席を賜りました育友会長様、同窓会長様をはじめとするご来賓の皆様に、高いところからではございますが、厚くお礼申し上げます。

 また、今日まで新入生の皆さんを温かく見守り、励ましてこられました保護者の皆様にも、心からお祝いを申し上げます。

 さて、ただいま入学を許可いたしました五十三名の新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。教職員をはじめ、在校生一同は、皆さんを心から歓迎いたします。

 新入生の皆さんは、今日から、兵庫県立神戸工業高等学校の生徒として、高校生活を送ることになりました。皆さんには、これから始まる新たな生活に対して、希望と共に大きな不安があると思います。しかし、今のその気持ちは皆さんだけのものではありません。家族をはじめ、ここにいる全ての方々が、皆さんと心を共有しています。この方々と協力して、本校に学ぶ目的を達成して下さい。

 本校は明治四十五年に創設され、今年百六年目を迎える伝統校です。一万人を超える卒業生を輩出してきた県下を代表する定時制工業高校です。卒業生は、優秀な工業技術者として、県内各地で地域の産業の発展に大きく貢献しています。皆さんも、本校の伝統を継承しつつ、「ものづくり」を通して、新しい歴史を築いて欲しいと思います。

 さて、今日から働きながら学ぶ皆さんも多くいると思います。
そこで、本校で学ぶ生徒として一歩を踏み出す諸君に、望むことが一つあります。

 それは、「学校を好きになって欲しい」ということです。人は目的があればそれに向かって努力できます。しかし、そのことが好きでなければ努力は長続きしません。「学校を好きになる」と言うことは、学校に登校することを好きになっても良い。何でも話ができる友達がいるからでも良い。勉強や部活動や先生方を好きになっても良い。「学校を好きになってください」。毎日、好きな学校に来れば、一生懸命になれば、必ず誰かが応援してくれます。支えてくれます。そして、目的に近づくことが出来ます。この学校に入学を決めた今の気持ち、今の目標を達成するために「学校を好きになってください」

 保護者の皆様にお願いいたします。新入生の皆さんの人生において、本校が本当の学びの場となるよう、教職員一同、全力で教育活動に取り組む所存であります。皆様には、本校の教育活動にご理解を賜るとともに、温かいご支援・ご協力を賜りますよう高い席からではございますが、切にお願い申し上げます。

 最後に、新入生の皆さんの健やかな成長と今後の活躍を心から期待しまして、式辞といたします。

                      平成二十九年四月十一日
                      兵庫県立神戸工業高等学校
                      第二十三代校長  長船 洋二郎