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第3学期始業式(H30.1.9)校長挨拶

  

 こんばんわ!

新年あけましておめでとうございます。

 この冬休み中に、先生方から大きな事故等の報告は無く、こうして始業式で皆さんの元気な姿を見ることができて、嬉しく思います。

今年は平成30年という一つの節目を迎えました。学校では平成29年度のままですが、今年は2月に第23回冬季オリンピック・3月に第12回冬季パラリンピックが韓国・平昌で開催される年でもあります。

日本選手では、スキージャンプ女子の高梨紗羅選手、フィギュアスケート男子の羽生結弦選手、スピードスケート女子の小平奈緒選手などが期待されていますが、オリンピック・パラリンピックが楽しみな毎日になりそうです。

さて、学校生活に目を移してみると、3学期は非常に短いです。

 1月の行事では、21日から2年生のスキー修学旅行があります。2年生にとっては最大の行事ですから楽しみにしている生徒も多いと思います。25日からは3・4年生の学年末テストが始まります。3・4年生にとっては、あと2週間で授業が終わってしまうことになります。

 2月は1・2年生の学年末テスト、卒業式と続きます。

どの行事においても、体調管理が大切です。体調が悪ければ、楽しみにしていても参加できなかったり、一生懸命準備していてもテストが受けられなくなってしまいます。一年で一番寒い時期ですから体調管理をしっかりして、ケガも起こさないようにしてください。

 今日は最後に一つ覚えて欲しい言葉を伝えます。

「?啄同時」という四字熟語です。この言葉は、禅宗(仏教の一つ)で使われる言葉なので仏教徒でない私には詳しく説明できませんが・・・。?とは、雛が内側から卵の殻をつつくこと。啄とは、親鳥が外側から殻をつつくことを言います。雛は自分のくちばしで卵の殻をつつき、生まれてきます。少しずつ時間をかけて自分で自分の殻を割っていく。親鳥は雛に合わせて、応援するように外から殻をつついてやる。

同時、と言うのは?と啄が同じタイミングでなければならない。雛がまだつつこうとしていないのに、親鳥が先につついて殻を割ってしまっては雛は生まれません。

 つまり、親鳥と雛のタイミングが合うと、雛がスムーズに生まれる。という意味です。

 国語辞典では、逃がしてはならない絶好のチャンス、とあります。早すぎてもダメ、遅すぎてもダメ。それは先生と生徒が勉強を教え、教えられることも同じような気がします。

先生方が、皆なに頑張れ・ガンバレと言っても、皆ながやる気を持たなかったり、示さなかったらうまく行かないと思います。勉強をする気持ちで授業や補習を受けて、先生方の教えを素直に受け止めてはじめて、学習が身に付いていく。特に最後の3学期は、その関係が一番大切ではないかと思います。

学習成績を見せてもらうと、欠点を持っている人がたくさんいます。3学期は先ほども言ったように非常に短いです。何事も先送りしているとあっと言う間に時間が過ぎて、勉強も取り返しがつかなくなります。

先生方に、僕は進級したい・卒業したいという気持ちを、雛が卵の殻をコツコツとつつくように、自分の気持ちを態度で示してください。先生方は、必ず応援してくれます。そして、必ず一歩進むことが出来ます。ぜひ、あきらめずに努力してください。期待しています。

以上で3学期始業式の言葉とします。