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    第2学期終業式(H29.12.22)校長挨拶

 みなさん、こんばんは。

多くの学校行事があった2学期も、本日で終業式を迎えました。

2学期を振り返ることも大切ですが、今日は年末ですから、この1年の社会を言葉で振り返ってみます。

先日、2017ユーキャン新語・流行語大賞の年間大賞に「インスタ映え」と「忖度」が選ばれたとニュースが報じていました。

 「インスタ映え」は、スマートアプリの Instagram に写真をアップして共有することができるものですが、SNSの特性を理解して悪用しない限りは、スマホの楽しみの一つとして、社会に馴染んだことがこの流行語を生んだのではないかと思います。

 また、「忖度」は、森友学園問題や加計学園問題において、ある国会議員が発言したことから、ニュース等で大きく取り上げられた言葉です。普段から使われる言葉ではありませんが、相手の気持ちを推しはかる、相手が何を言いたいのか考えること等の意味です。

 そのような言葉が飛び交った1年だったと思います。

 別の新聞記事では、国語辞典の「広辞苑」の改訂版が10年ぶりに来月発刊されるとありました。広辞苑は知っている生徒も多いと思いますが、岩波書店が発刊している国語辞典の代表格です。アプリをスマートフォンに入れている人もいると思います。

 その広辞苑が10年ぶりの改訂版ということで、約1万の新しい言葉が追加されます。10年というと皆さんが小学生から中学生にかけて生まれた新語になります。その一端を紹介すると、「安全神話」「ブラック企業」「いらっと」「がっつり」「ちゃらい」「加齢臭」「婚活」「自撮り」「ゲリラ豪雨」「ツイート」「メアド」など、今では定着している言葉の数々です。

 10年一昔と言いますが、時間が経過することが早いことをこういう言葉からも感じることが出来るのではないでしょうか。

 さて、今日は昼間の時間が1年で一番短い「冬至」です。日の出から日の入り(日が沈む)まで一番短い日です。少し小ネタですが、冬至は日の入り(日が沈む)が一番早い日ではありません。日の入りが一番早いのは冬至の20日ぐらい前なので、もうすでに日が沈む時刻は、どんどん遅くなっています。日々の生活の中で感じている人も多いと思います。ちなみに、日の出が一番遅くなるのはこれからで、3学期始業式のあたりになります。

 冬至を過ぎると、新年を新春と呼ぶように季節は春に向かいます。明日から冬休みですが、この1年をしっかり振り返り、新年をより良い年にするよう目標の確認をしっかりして欲しいと願います。

最後になりますが、冬休み中もケガ無く、事故も無く1月9日の3学期始業式で、全員元気な姿を見せて下さい。

以上で2学期終業式の言葉とします。