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第1学期始業式(H28.4.8)校長挨拶

 

   改めてまして、「こんにちは」。少し元気がないですねぇ。挨拶は胸を張って大きな声で言いましょう。もう一度やってみますので、先ほどよりは大きな声で挨拶しましょう。いいですか?
「こんにちは」。
 挨拶はコミュニケーションの始まりですから大切にしてください。
 さて、本日から、平成28年度が始まります。
 新年度をスタートするにあたって、2つ話をしますが関連したことです。
今から1905年(明治時代の末期です)生まれの方の写真を見せます。
この方が誰か分かる人いますか?

この方は、加藤文太郎という方で、大正時代から昭和時代に君たちの年代を生きた方です。

なぜ、この方を紹介したかと言うと、本校の前身である兵庫県立工業学校夜間部の卒業生であり、私の大好きな登山の先輩だからです。この方は登山家として名をあげた方なんです。この方の事を話し出すと1時間以上かかってしますので、ぜひウィキベディアででも調べてみてください。
私は、この加藤文太郎さんに影響を受けた訳ではありませんが、若い頃から六甲山で登山の基礎を学び、日本の屋根と呼ばれる日本アルプスの山々やネパール、そして中国の山を経験してきました。
その中で学んだことは、人生と同じで、苦しくても、しんどくても一歩前に進まないと目標に近づかないと言うことでした。

そして、山登りも人生も
     
一歩踏み出すことで見えてくる世界が違ってくる
     一歩踏み出すことで見えてくる景色が変わってくる
     一歩踏み出すことで考え方が違ってくる と言うこと

     一歩一歩進むことによって頂上が近づいたり
     一歩一歩進むことによって目標が達成できたり、夢に近づく

時には立ち止まり、方向を確認する。進む方向を確認する。
時には引き返して進む道を考え直す。
君たちにも、昨日よりは今日、先週よりは今週、一歩進んで欲しいと思っています。

その積み重ねで、ぜひ充実した毎日を送ってください。

「一歩前へ」と言う言葉を、今年度最初のメッセージとします。
ただし、社会・学校にはルールがあることは忘れないでください。

今日は、加藤文太郎という偉大な先輩のことに触れながら、一歩前に進む大切さを伝えました。

以上で始業式の言葉を終わります。