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第3学期終業式(H29.3.23)校長挨拶

 

こんばんわ!

 短かった3学期も本日で終了となり、1年間の最後の日となりました。

皆さんは、1年間、一つの学年を振り返ってどうでしたか? 以前にも話した「悔い」や「後悔」は少ない状態で終えることが出来たでしょうか?

 今日は、2つ話をしたいと思います。

まず、先月2月28日の卒業式のことです。59人の3・4年生が本校を巣立っていきましたが、卒業式は本当に厳粛な雰囲気で実施することが出来ました。式が終了してから、同窓会の先輩や来賓の皆さんから生徒皆さんの態度と、在校生からの「送辞」、卒業生からの「答辞」が素晴らしかったと、お褒めの言葉をいただきました。私も、本当に立派な態度と感謝の言葉だったと思います。 

あらためて、神戸工業の生徒は式典や行事など、一人一人が自覚を持って臨めていることに、社会人、大人の意識があるんだなあと関心しました。

次に話すことは春の花のことですが、人の成長にも通じることなので関連づけて聞いて下さい。

私の趣味の一つで、草花を育てる、いわゆるガーデニングと言うものがあります。特に、本校の玄関先にも校務員さんに植えていただいている、パンジーやビオラという花が好きで育てています。最近は、品種改良がどんどん行われて、早咲きのものは秋口の10月から真冬でも色とりどりのものがホームセンターなどで売られています。本来は、春先から5月に開花する花で、街中や庭先で見る機会も多いと思います。

 さて私は、この花を種から育てていますが、発芽させる為には涼しい場所での種まきが必要です。平地では難しいので8月の一番暑い時期に、冷房の効いた部屋で発芽させます。それなりの工夫と忍耐・努力が必要なのです。発芽させるという「きっかけ」が非常に重要です。生活でも仕事でも何事もこのような「きっかけ」が重要です。そのきっかけは、時には自分自身の努力、時には他人の力が必要と思います。そこをうまく出来れば、花の場合は、あとは水やりを欠かさずしていれば育ちます。

 もう一つ、花を育てていて思うのは、開花、花がつぼみから咲こうとするとき。少しだけつぼみに触れて、つぼみの首を持ち上げてやります。そうすると、パッっと元気よく開花して太陽の光を浴びようとします。これも「きっかけ」をもらうことで次のステップに進めるということです。皆さんも、友達や先生からの言葉や行動がきっかけで、元気が出たり違う考え方が生まれたりしませんか? その逆で友達にアドバイスすることで、互いに気持ちよく過ごせることもあると思います。

ぜひ、「きっかけ」やチャンスをうまく使って、自分自身を成長させて欲しいと思います。

 最後になりますが、4月から後輩も入学してきます。春休み中も体調を整えてケガ無く、元気に過ごして新学期を迎えて下さい。以上で、3学期終業式の言葉とします。