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第2学期始業式(H28.9.1)校長挨拶

 

  42日間の夏休みが終わり、2学期が始まります。今年の夏休み、学校では3修制の集中授業から始まり、三者懇談、8月に卓球部・バドミントン部の全国大会出場、進路指導における面接指導、そして部活動等で登校した生徒が多くいたと思います。しかし大半の生徒諸君は、久しぶりに登校したのでは無いでしょうか。まずは、皆さんがこうして元気に2学期を迎えられたことを嬉しく思います。

 さて、今年の夏は非常に暑かった印象があります。8月下旬になって神戸では観測史上5番目の最高気温37.6℃を記録し、夕立も例年に比べて少なく、寝苦しい日々が続きました。登校している日に比べて多く仕事をしていた生徒は、大変な夏だったと思います。

 そのような中、リオデジャネイロのオリンピックにおいて日本選手が活躍する姿に釘づけになった生徒も多かったと思います。皆さんは、どの競技が印象に残りましたか。私も寝不足になりながら、多くの競技をテレビ観戦しましたが、個人的には陸上で銀メダルをとった男子リレーが一番興奮しました。機会があれば、友だち同士や先生方とオリンピック話で盛り上がるのも良いと思います。

 話は変わりますが、もう一点、この機会に伝えたいことがあります。

就職を希望する3・4年生は、この夏休み中に進路ガイダンスを受けたり、会社訪問に行ったり、進路指導部の先生方や担任の先生に面接指導をしていただいたと思うので、就職に対しての意識が相当あがっていることでしょう。逆に、1・2年生や進学を希望している3・4年生は、あまり将来の就職について強く考えていないかも知れませんが、ここにいる全員がいつかは仕事に就くと思うので、しっかり聞いてください。

 今の若者にコミュニケーション能力が乏しいと言われて久しいです。その原因の一つがゲーム機、パソコン、スマホなどの機器・装置だとも言われています。それらの機器・装置に夢中になって、人と会話することが減っていることに心当たりはありませんか。 

 「いや、自分はコミュニケーション能力を持ち合わせている」と思っている若者も多い。しかし、それは年齢が上の大人に対して馴れ馴れしく振る舞えたり、友達との会話だけで、会話をする能力(会話力)があるとは言い難いものです。実は、年齢が上の大人に対してコミュニケーションをとるためには、ある程度のマナー(敬語や丁寧語)が必要です。

 また、会話力をつけるには、ある程度の経験が必要です。経験を積み重ねることが重要です。経験することでマナーも身に付き、会話力も備えたコミュニケーション能力が向上します。それらは、就職での面接試験や会社に就職した後にも、必ず必要なものです。簡単に身につくものではありません。

ですから、1・2年生の生徒も是非、出来るだけ多くの大人(学校では先生方)とマナーをもって会話するようにして欲しいと思います。就職試験を受けようとしている生徒も、まだまだ十分でないと思うので、自分のため、将来のために会話力を磨いてください。

最後になりますが、2学期にも多くの学校行事があります。来週には、神戸地区の生活体験発表会があります。また、今年は文化祭の年です。その他にも生徒中心の行事が多くあります。充実した2学期になることを期待しています。

以上で2学期始業式の言葉を終わります。